2020年東京オリンピックに向けて、現在ある国立競技場の解体工事が7月から始まる。

国立競技場
私が生まれ育った町のシンボル

実家から徒歩2,3分のところにそびえている。
実家に帰る時は、千駄ヶ谷駅からでも
大江戸線が開通してからは『国立競技場前駅』からでも
その脇を通っていく。
そして実家とは目と鼻の先にある明治公園と日本青年館。


みんな取り壊されて、新しい競技施設に生まれ変わるらしい。
ニュースで見かけた新国立競技場は流線型の屋根を持った
近未来型の建物みたいだ。
ふるさとの町の風景が一変する。
懐かしい景観を目に焼き付けておこうと思った。
明治公園側にある競技場代々木門。

もう一部覆いが作られていて、工事車両らしきものも見られた。
代々木門前はタクシーの休憩所になっているらしく
この日もタクシーが何台も停まっていた。

向かいにある明治公園。
緑が生い茂る憩いの公園だ。
フリーマーケット、ドッグショーなどでいつも賑わっていた。
『原発再稼働に反対』する集会など様々な集会に使われて
政治家、作家など著名人が来たりもした。
公園の向こうに見えるのは日本青年館。
いつもあそこに建っていた。

明治公園から草思社側を眺めてみた。

代々木門の脇にあった競技場案内板。


競技場沿いに千駄ヶ谷門方向へ歩いた。
この緑地も明治公園の名称で、公園の一部だった。
涼しげな木陰を提供してくれてたな。


こんな看板が


電話ボックスも懐かしい。

明治公園案内図。
これで見ると、この緑地と体育館周辺までが『明治公園』だったのだ。
知らなかったな。
日本青年館前の公園のことだとばっかり思っていた。

外苑西通り沿いのバス停『明治公園』。


バス停の名前も変るのだろうか。
シートで覆われ始めている競技場。

深閑としていて人影もまばら。

さらに緑地内を進むと、競技場と東京都体育館を結ぶ『明治公園橋』がある。

橋から競技場側を望む。

橋の上から緑豊かな緑地公園を望む。

国立競技場、千駄ヶ谷門にやってきた。

多くのマラソン名勝負が生まれたマラソンゲート。

掲示板に競技場5月のイベントを知らせるポスターが貼られていた。

国立競技場、最後の競技を知らせるポスター。ラグビーだったのだ。

千駄ヶ谷門側にあった競技場周辺マップ

写真を撮っていたら、警備の人が門を片側開けてくださった。
『学徒出陣の碑』があった。
新競技場ができても、この碑はまた同じ場所に建てられるのだろうか。


警備の方に尋ねたら、多分同じ場所に再建されるのではないか、
歴史的に大切な碑なので移せないだろう、とのこと。
千駄ヶ谷門の向かい側にある明治神宮外苑スケートリンク。


懐かしいな。
青校時代に一度だけ、クラスメート達と学校帰りに寄って滑ったことを思い出した。

『ころぶほどおもしろい』か・・・
スケートリンク側から競技場側を眺めた。


『1964年 東京オリンピックの感動を再び、ここ国立競技場で!』の垂れ幕が。

もうすぐこの景色、見られなくなるのだ。
そう思うと、ジワーっと感傷モードに。
こんな避難マップまで、記念に撮ってしまった。

最後にこの地下鉄駅『国立競技場前駅』から帰宅の途についたのだった。
