Powder Blue Sky

興味を惹かれること様々。心ときめくこと様々。マイペースで残す雑記ブログ。

四国を旅した理由

2010-03-31 22:16:10 | 旅行日誌(Trips)



『まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている』


グっと心を掴まれるナレーションで始まる昨年末のドラマに魅せられ
ビデオを何度も何度も見直し、そして小説『坂の上の雲』も読み始め、
現在3巻目を読み終えたところで一休み中。

日本騎兵の父と言われた秋山好古と、その弟で日露戦争の海軍作戦参謀であった真之、
そして彼らと同郷出身の俳人であり、真之の 親友でもあった正岡子規、
この三人の、きらきらとした少年~青年時代を綴った青春小説ともいえるパートは、
映像化されたドラマと重なって、どんどん読めました。

で、3巻初めに子規が亡くなり、その後は日露戦争開戦にいたるまでの
時代の背景やら、軍人達の人物像などが、 ものすごく丹念に隅々まで検証して語られ、
『映像の世紀』のようなドキュメンタリー風小説になってきまして、
ちょっと疲れちゃいまして、3巻読み終わったところで、一休み中。
続きは今年末のドラマ映像と共に読もう、なんて考えています。

この時代、開国後間もない黎明期の日本を、みんな熱く生きていたんですね。
このままでは、国が蹂躙される、という物凄い危機感に迫られていた。
日本最後の武士道精神を持った人達の生き様は、見ていて、読んでいて、熱くなります。

登場人物はそれぞれに魅力的なのですが、中でも反骨の文人、正岡子規。
病に侵されながら、貴之たちとは違う道で戦い続けた俳人。
すごく魅力的な人物で、というより子規を演じていた香川照之氏がステキで
すっかりハマってまった~。



という訳で、前置きが長かったのですが、三人の生まれ故郷である伊予の松山へ
その足跡を求めて、なんてカッコいい話じゃなくて、要するにミーハーな気分で
旅してきました。私の春休みに合わせて、夫も休みを取ってくれました。
香川氏は今年の大河ドラマ『龍馬伝』でも準主役で語り手、岩崎弥太郎役でご出演ですし、
こちらは土佐が舞台ですし、これはもう、四国巡礼の旅に出るしかないでしょう!






旅の幕開けは、夫が幼年期~少年期をすごした岡山県日生(ひなせ)、でした。
亡義父の転勤で約10年間、その瀬戸内海に面した穏やかな町で暮らした、と
何度も聞いていたのですが、訪れるのは私にとっては初めて。

3月24日、新幹線で相生まで行き、レンタカーで日生へ向かいました。

寒い日で、しかも日生に着く頃には小雨も降り出してしまいましたが
夫くんはすこぶる元気で興奮気味。あそこに小学校があったんだ、あっちに幼稚園、
あ~、この溜め池、なつかしい~、など雨の中、写真をとりまくり
昔住んでいた、という家を見つけた時は、さらに興奮がピークに達し
脱兎のごとく車から降りて、あちこち舐めるように写真をとりまくってました!
寒河(そごう)という無人駅では、大切なカメラが雨で濡れるのを心配しながらも
パチパチ撮り続け、スタスタ歩き回り、大変でしたよ。





瀬戸内海の海は静かで穏やか。すぐそこに見える鹿久居島などの小さな島々は
丸~い優しい形をしていて、心和む風景です。晴天なら、さぞ美しいだろうなと
雨でくもった空が残念でたまりませんでした。
こういう穏やかな所で育ったから、おっとり、のんびり、なんだろうなあ、って
あらためて理解できた訳です。

さて、そこからは一泊目の岡山へ向けて出発。
岡山駅のすぐ近く、高島屋裏あたりにある、「ベネフィットホテル岡山ほんまち」に
16:00頃到着。近くの契約駐車場に車を入れて、ホッと一息。

ナビに導かれているのに、街中のホテルは到着するまで手間どり、
アレレ、通り過ぎたとかばっかりで、市庁の中へ入り込んだりして苦労しましたワ。

ビジネスホテルなので、部屋は狭くて、窓を開けると隣のビルがすぐ迫っている。
でも清潔でセンスの良い、感じのよいホテルでした。一泊4,250円也。





夕食は近くの居酒屋、「庄や」で。レシート見ると:
サーモン造り、まぐろ造り、肉じゃが、豚角煮、オニオンスライス温玉のせ、
海鮮サラダ、鮭茶漬け、ネギトロ細巻き、中生、ウーロンハイ、すりりんごサワー

サラリーマンが多い居酒屋さんで、落ち着いた雰囲気がよかったし、
海鮮サラダが豪華でした。すりりんごサワー、喉の渇きもあってオイシカッタ!
大きなグラスで二杯いただいちゃいました。




翌日、ホテルで出された朝食。ニトリの白い食器にのった米粉パンと
野菜たっぷりのホワイトシチュー、これがとっても美味しかったです。

--- 続きます---

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