Powder Blue Sky

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『ハケンの品格』記事でも英語の勉強

2007-02-06 23:31:36 | 学習メモ (English Learning Notes)
連続テレビドラマは、めったに見ないのですが
ハケンの品格というドラマ、毎水曜日が待ち遠しいほど
ハマって見ております。

有り得ないような設定で、劇画チックなストーリーなのに
それぞれのキャラクターの、仕事に対するポリシーや
生きる姿勢が、台詞の中に盛り込まれていて面白い。
笑い放しです。

辛口のテレビ番組批評をするデイリー・ヨミウリの
Wm. Penn氏が絶賛してましたので、転載しておきます。

Wm. Penn Daily Yomiuri Jan. 20, 2007

Every overworked, under-appreciated office lady in the land
should tune to Haken no Hinkaku (Wednesdays, 10 p.m., NTV network)
for some vicarious vindication.
Haven't seen a series this satisfying in a long time.
It manages to both light comedy and scathing social comment.
超過労働、過小評価の待遇を受けているOL達、ハケンの品格を見るべし。
主人公の経験を自分のことにように感じ、スッキリするだろう。
こんなに楽しめるシリーズは久しぶり。
軽いタッチのコメディであり、痛烈な社会風刺メッセージでもある。

Ryoko Shinohara is excellent as Haruko Omae,
a supertalented haken shain (temp agency worker)
who sets her own conditions and takes no nonsense from anyone.
Haken no Hinkaku is thought - provoking stress relief for a nation
caught up in the current employment mess
where many now find they have to accept low wages, no security,
bonus or benefits just to get a job.
篠原涼子演じる大前春子は、労働条件を自分で設定し、
無意味な要求は一切受け付けない、スーパー派遣社員。
仕事を得るためには、低賃金、保障無し、ボーナス、諸手当なし、
といった条件を受け入れざるを得ない、混乱状況の中にある
現在の労働者たちにとってはストレス発散のドラマと言える。

Omae's answer to the conundrum is to be independent, highly skilled
and versatile. In Episode 1, we found out she is a whiz at computers,
can operate a forklift and makes a perfect cup of tea.
大前が考えた、この難局を乗り切るための手段は、会社に頼らず、
多方面に渡る知識、資格、高いスキルを身に付けること。
1話で私達視聴者は、彼女が、コンピューターの達人であり、
フォークリフトを操作でき、完璧に美味しいお茶をいれることが出来る
派遣社員であることを知った。

She carries out her assignment ultraefficiently,
but invests no passion in her job, accepts no overtime
and doesn't buy into the corporate vision or team spirit.
Her real passion is flamenco dancing.
彼女は与えられた任務を、ビックリする程、能率良く仕上げるが
仕事への愛着は全くなく、残業は決してせず、
協力精神やチーム・スピリットといった考えは持たない。
彼女の真の情熱は、フラメンコに注がれている。

Shinohara enjoys a good supporting cast.
We see Omae through the adoring eyes of her temp agency coworker
Miyuki (Ai Kato), a young woman who fits the haken stereotype
-- young, inexperienced and rather irresponsible.
Hokkaido actor Yo Oizumi is good as the seishain ( full-time employee )
section head who contemptuously addresses Haruko as "Omae"
( a condescending form of "you").
篠原はぴったりの脇役を得ている。
大前は、派遣社員の同僚、みゆきの憧れの眼差しを通して語られる。
みゆきは若くて未熟、かなり無責任という派遣社員のステレオ・タイプ。
北海道出身の俳優、大泉洋は正社員の主任役で、同様にはまり役。
春子を失礼にも、『おまえ』と呼ぶのだ。

She simply uses her surname to put him in his place.
"Omae," she shoots back while referring to him with a more polite,
but equally condescending, term "seishain-san".
The script for episode one was full of sharply crafted dialogue like this.
彼女は、それを正すのに、『大前です!正社員さん』とやり返す。
このように、台詞は実に鋭く、練りに練った会話で満ちている。

Even Kotaro Koizumi, who plays Haruko's superior
in the new marketing department, is good
considering his role requires him to do little more than
look convincingly incompetent.
The scene in which Haruko pulls him up out of a bus seat
by his necktie so it could be offered to a little old lady
is a classic.
春子のマーケティング部上司を演じる小泉孝太郎でさえ、よく演じている。
仕事面での能力には欠ける役割だが、
それ以上の、何かを持ち合わせていることを求められる役であるので。
老女にバスの席を譲らせるために、春子が彼のネクタイを引っ張って
退かせたシーンは、それが表れる、最高の出来であった。


批評はこんな風にべた褒め。
会社は労働力を切り売りする場、と割り切っている大前さんと
会社は泣いて笑って、一緒に生きる場、と考える東海林主任との
バトルが相当面白く、鋭いです。

舞台となっている商社は、日本的企業風土が色濃く残る、家族的雰囲気の職場。
経営合理化の影響で、欧米の企業風土(効率優先)へと変化しつつある。
この企業文化の衝突、せめぎ合いがベースにある訳です。

『会社なんて信じない。信じられるのは、自分のスキルだけ』とする大前さん。
『会社はホーム、社員は家族。派遣は赤の他人。』とする東海林さん。
3話で危機を救ってもらった東海林さんは、
急速に大前さんへ気持ちが傾いていってるんですが、
今後も二人のバトルから目が離せませんね~。
『納得行かねーよ』と嘆く東海林主任は、かなり可愛い!!


今日の単語:
vicarious (1級)他人の経験を通じて、自分のことのように感じられる
       (1級受験の時、憶えた単語。意味すっかり忘れてた)  
scathing (1級)痛烈な、容赦ない、厳しい
       (時々、出会う語なのに、その都度、辞書を引いてしまう)   
conundrum (1級)難問、謎、扱いにくい物
        (これは、コラムのタイトルだったからしっかり憶えてた)
contemptuous (準1級) 軽蔑を示す、軽蔑的な
condescending (準1級)相手を見下すような、いばった・謙遜した
       (この2語もよく出会います)  
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