「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



「バックスタンド1列目センターサークル前にいます」
仲間のメールに誘われ、ゴール裏をすり抜け慣れない椅子席へ向かう。
すぐ目の前にピッチが広がる大宮公園サッカー場。
“こんな場所で試合を観る機会なんて、そうはないだろうな”
普段は座って観ることさえないのだから、当たり前か・・・
 
優勝戦線に踏み止まるためには、ここで負けてはいけない。
“頑張れ、勝とうよ”
シーズン始めは物見遊山だった僕も、いつの間にか彼女たちに感情移入するようになっている。
真横から見たフォーメーションはMFがフラットに並んだ4-4-2。
ここからなら、オフサイドラインとタッチラインはバッチリだ。

“梢ちゃんって、本当に巧いよね”
“エリちゃん、頑張りすぎて怪我するんじゃないかって心配なんだよね”
Jリーグのない週末、レディースが僕らを楽しませてくれている。
前半30分、浦和先制1-0。
やや押され気味な流れを引き寄せるゴール。
“よし、これで行けるでしょ”
蒸し暑い天候の中、大きなアドバンテージを手に入れる。
ところが・・・
基準のはっきりしないジャッジが試合を壊していく。
 
微妙な判定、ではなく不可思議な警告が若林に、安藤に出される。
“何だそれ?”
“主審、引越しおばさんに似てない?”
“ミ○ハウスの林○須美にも似てるよ”
後半、PA外に飛び出した相手GKと若林が交錯。
“えっ、イエロー持ってるよ主審”
“うそ、マジかよ・・・”
若林に2枚目のイエローカード、退場。
“酷すぎるよ、こんな審判初めて見た”

楽しいはずだったのに・・・
あっという間に同点、2点、3点・・・
“丸ちゃん、しっかり!”
座っているだけでも体力が奪われる湿気と気温。
目の前を走る選手たち、息遣いが伝わる。
“キツイよね、でも頑張って!”
ピッチの近さがこんなに辛いなんて思いもしなかった。

浦和1-4伊賀FC。
挨拶に選手がやってくる。
ゴール裏へ、バックスタンドに。

大きな拍手で迎えよう。
ゴール裏にいなかった僕の、せめてもの礼儀だから。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 認めるべきか... 水嶋商店 »
 
コメント
 
 
 
Unknown (teku)
2005-06-20 22:38:42
参戦、お疲れ様でした。選手の皆さんもお疲れ様でした。息遣いまで伝わってくるほど間近で観る試合って、経験はないのですが、緊張しそうです。基準の曖昧な試合って、嫌ですね。でも負けないで、頑張ってほしいですね。

 
 
 
Unknown (otteru)
2005-06-21 12:32:49
大宮サッカー場はいいですよ。本当に選手が「目の前」ですから。厳しい条件の中戦っている彼女たちを見ていると、心を打たれます。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。