「誇」-URAWA REDS-
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きっと、僕もブチ切れただろうな。

木谷一発退場、9人ベガルタ主審にキレた…J2第20節(web報知)

ふふ~ん。
主審はこの人ね。
覚えとこ。

どんな苦しい条件下でも、浦和は勝ち続けなくてはいけない。
そうなんだけどね。
なかなかね、理屈どおりには自分をコントロールできないんだよね。

2006 Jリーグ担当主審/副審リスト

[追記]
いつもなら呆然と立ち尽くしているのに、
昨日はそそくさと競技場を後にしたんだ。
自分に対する「もどかしさ」にイラついちゃってね。
冷たい風を浴びたかったんだ。
それでも帰路、仲間との会話は刺々しくなっちゃたけど・・・。
おまけに、間違えて武蔵中原駅に出ちゃったし。

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新丸子駅。
商店街を抜け小さな路地へ向かう。
“そうそう、ここを通ると近いんだよなぁ”
忘れていた感覚が徐々に甦る。

水曜日、アウェイ、ナビスコ杯。
去年までと違う、赤く染まったゴール裏。
“俺たちが勝たせてやる”
“共に行こう、あの舞台へ”

GK山岸
DF堀之内・闘莉王・内舘
MF平川・啓太・長谷部・相馬・暢久・永井
FWワシントン
リザーブ加藤・細貝・近藤・酒井・黒部・岡野・セルヒオ
ポンテが間に合わず。右に平川、トップ下に暢久が入る。
“また一人、いないのか・・・”
条件が厳しいほど燃える。
「浦和」の血が滾る。
“1点でも多く与えたら負けなんだ”
心に言い聞かせる。

サイドを広く使う浦和。
早いパスワークから速攻を繰り出す川崎。
予断の許さない、緊迫した立ち上がり。
切れ味鋭い川崎の攻撃。
9、10、11番がゴールを急襲する。
“ギシ、いいぞ”
“負けなきゃいいんだ、落ち着いていこう”
悪くはない。それなのに一気に攻められてしまう。
“強いな、やっぱり”
12分、右を破かれ先制点を許してしまう。
“またこの形かよ”
“4点とも同じ形じゃないか”
機先を制される苦しい展開。
“ヨシ! やったろうじゃねーか!”
一汗かいて軽くなった体を奮い立たせる。
“ゆっくりでいいんだ、まず追い付こう”
少しずつ、シトンにボールが集まり出す。
リズムに乗り掛けると笛が鳴る。
“何だよ、まったく”
西村主審。発表された時から覚悟はしていたが、やはり耳障りだ。

跳ねやすいのか跳ねづらいのか。
微妙な間隔のゴール裏にも慣れてきた。
PA内に進出してもシュートまで行けない。
“何とかならないのか!?”
30分、これまで流されていた川崎の激しい当たりがPKを誘う。
“ここで吹いたか、ニシムラ”
執拗に続く抗議。
長い長い、祈りの時間。
“頼むぞ、決めてくれよ”
“頼む、頼むよ”
堅く握り締めた両手に力が入る。
“!”
1-1、同点。
喜ぶ余裕はない。直ぐに試合に戻る、コールを続ける。
“次だ、次の1点が大事なんだ”
崩れない。川崎が崩れない。
“集中!”
切れた方が負ける。緊迫した時間が流れている。
ロスタイム1分。
“もうそんな時間か・・・”
前半終了1-1。
“このままじゃ、終わらないよな”

後半。
一気にギアを上げる浦和。
厳しいプレスを仕掛け、ゴール前に攻め上がる。
“いいぞ、啓太”
“そうだ、ウッチー”
“ヒラ、上がって来い”
“相馬、上げろ”
“今、今だよ。今なら取れる!”
シトンが抜ける。GKを交わせば・・・、倒される。
“PK、じゃないんだ・・・”
53分、失点。
“どうしてフリーにさせとくんだよ”
“集中切らせてたな”
1-2、このままでは敗退が決まる。
“勝つぞ、ここで負けるなんて許されないんだ”
声がどうなったっていい、筋肉痛は明日考えればいい。
今日で試合は暫くないんだ。
“壊れるまで、闘うんだ”

71分、暢久のシュートはクロスバー直撃。
“そうだ、まだチャンスはあるんだ”
73分、永井・平川outセルヒオ・岡野in。
“スピード勝負ってことか”
“川崎、足止まって来てるしね”
闘莉王が前線に上がる。
“シトンと被ってるよ”
セルが囲まれる、岡野にボールが渡らない。
“ちっ、うまくいかないな”
守られている、得点へのリズムを狂わされている。
“行くんだよ、次に進むんだ”
FKに闘莉王が飛び込む。
“時間はある、去年だってロスタイムだったじゃないか”
88分相馬out黒部in。
“黒部、掻き回してくれ”
“追い付こう、まだ大丈夫だよ”
ロスタイム3分。
“このコール、切らしちゃ駄目だ。切らしたら(試合が)終わってしまう”
審判が時計を見る。
“まだある、攻めろ!!”

足元が覚束ない。
肩が重い。
パラパラと起きる拍手。
無言のまま立ち尽くすゴール裏。
僕らのナビスコ杯が、終わった。


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