★「余命」 谷村志保穂読みました。
主人公・滴(しずく)は、外科医として働き、優しい夫もいて、
幸せな生活を送っていた。
そして、結婚14年目にして、待望の妊娠。
しかし、同時に、乳癌を再発。
お腹の子をとるか、がん治療に専念するか。。。
重い選択を迫られることになる。。。
彼女を愛してくれる夫は、
包容力があり、とても魅力的なのだが、少々、気弱。
それに対して、滴は、とても強い精神力の持ち主で、
全てを、自分で決めようとする。。。
辛い選択をした滴の苦悩や、心細さ、不安などが、
ひしひしと伝わってきて、同性として、心が痛かった。
読みながら、「そんなに一人で全てを抱え込まないで!
誰かに甘えたら?」とついつい思ってしまったり。。。
まるで、友人のように、応援したくなったのでした。
自分の生き方の選択の大切さ、、夫婦の絆とは?など、
さまざまなテーマが読み取れる、感動の1冊です。
泣けました。。。。
ここに出てくる夫は、完璧な夫ではないのですが、
そばにいて欲しいと思える。。。
自分を受け止めてくれると感じられる。。。
こんな夫がいたらいいな。。。と思ってしまいました。