温泉クンの旅日記

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読んだ本 2009年5月

2009-06-03 | 雑読録
  <読んだ本 2009年5月>

 そろそろ紫陽花が綺麗に咲き始める季節になります。



 ところで、5月のGWにはETC割引を存分に使って旅をしてきました。行き先は、
島根・鳥取・兵庫・福井を廻って帰ってきました。走行距離は約二千三百キロくら
いの旅でした。
 ルートの選択がよかったのか、高速での渋滞はまるでありませんでした。
 詳しい話はブログにアップしてますので、そちらでご覧ください。

 ところで、読んだ本の話に戻りますが、今月は4冊、2009年の累計で22冊です。

 1.◎約束              石田衣良  角川書店
 2.◎池袋ウエストゲートパーク     石田衣良  文芸春秋
 3.◎花の回廊 -流転の海 第五部―  宮本輝  新潮社
 4.△影絵の騎士            大沢在昌  集英社

「約束」は、すこし読んで二度目だと思い出したが、再度、完読。この本はお薦
め。

「流転の海」は宮本輝のライフワークの大河小説。
「流転の海」、「地の星」、「血脈の火」、「天の夜曲」と続き、この「花の
回廊」は「流転の海」の第五部になる。もちろんまだ続くのだ。
 数年に一冊のペースで発行されるので、読むわたしのほうも軽く十年以上かかっ
ている。
 書物、といっていいほどの重厚な小説で、読み応えは充分ある。
 気にかかる一節などは、あちこちに散りばめられていて選びきれない。
 ただ、「心を知るは心なりけり」という西行の歌がちょっと気になった。


   (饅頭は松江、風流堂の「朝汐」)

「池袋ウエストゲートパーク」はシリーズの一番目の本である。
 ようやく図書館でみつけて読んだ。文章は口語体である。
 主人公のマコトが雑誌にコラムを書くようになるのだが、その際の感想めいた
ところが眼をひいた。

  『・・・毎月の締め切りは矢のようにやってくる。いつか活字を読むのがたい
   へんだっていってたよな。でも、文字を書くのはそのさらに千倍くらい
   たいへんだ。頭の芯がへろへろになる。おれの知ってるものすごくすくない
   言葉で、なんとかしのがなきゃならないしな。・・・』

 ちゃちなブログを書いているこのわたしでも、『文字を書くのは読むことの千倍
くらいたいへんだ』には同感である。

「影絵の騎士」は、あんまり薦めたくない。


  →「読んだ本 2009年4月」の記事はこちら

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