入力信号が三極管のグリッドに与えられたとしよう。
その信号はグリッドからグリッド抵抗を通ってGNDに行き、最終的
には入力のGND側に戻っていくわけ。GNDに落ちて消えちゃうんじゃ
ないよ。
でもGNDには他の回路もつながっているのに、そっちのGNDへ行く
ことはせずに必ず入力のGND側へ戻っていく。
なんで戻り道がわかるんだろうね?不思議でしょ?
それともあちこち寄り道をしながら、結局入力のGND側へ戻って
いくのだろうか。
こっち、って示してやらなくてもちゃんと戻り道を知っている。
これを信号ループというわけなんだけど、なぜなんだろうな?
が、ループした1本の紐と考えれば理解しやすいかもしれません。途中で分岐しても、最後は出たところにつながってるのですから、元に戻るのは当たり前ですね。
実際、導体の中での電子の平均自由行程(ぶつからづに進める距離)は大変に短く、殆ど玉突きをしているので、入った電子が出てくるのではなく、押し出された電子が戻ってくるのですから、紐と考えるのは案外的を射た見方だと思いますよ。
電子物性のお話のようでアタマの固い私には理解できませんがそうなんですかっ!