ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

湧水トンネル公園

2007-08-29 05:28:35 | 旅&温泉紀行

久しぶりで爽やかな目覚めだった。窓の外はうっすらと朱色に染まり始めていた。朝露の草叢を踏んで、日の出を待つ。

 夜の帳を裂くように黄金色の光が地上に降りた。太陽が昇り始める。日の出は新しい希望をもたらし、日の入りは静かな切なさを感じさせる。古来から人々が太陽に手を合わせる気持ちを、私も感じながら、見渡す限りの草原が暁の光で満たされる中に佇んでいた

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急ぐ旅ではなし、目の前に広がる朝の久住高原と、うっすら雲を抱いた阿蘇の根子岳などの連なりを眺めながら、朝の温泉を楽しむ。孫たちは山の見える広い露天風呂がお気に入りである。今年の暑さは格別で、水辺が恋しい。

やまなみハイウエイを通って南阿蘇【高森湧水トンネル公園】へ向かうことにする。ところが、カーナビが古い道に誘導。九十九曲がりと呼ばれるくねくね道。小さなトンネルを幾つも抜けながら、かなり急なカーブを走る(と言っても、私が運転するわけではないのですがね)運転役の娘は、「いやあ、っ目的地不明で面白かった!」ナビは悪戯者なのか、時々とんでもない道などへ案内してくれる。

【高森湧水トンネル公園】
 昭和50年、旧国鉄が高森線と高千穂線を結ぶ為のトンネル工事をはじめたがしかし、途中地下水源を切断、大量の湧水のために(毎分32トン?)断念。市が買い取って公園としたもの。

  
 
 この湧水は高森市の水源として、市民の生活を潤しています。トンネルの前は湧水の流れ、冷たい水の中でしばし遊んで。子供って水辺が好きですね。★熊本市は【日本最大の地下水都市】、67万市民の水道水源がすべて地下水という、阿蘇山脈の恩恵をこうむっている都市である。深い大きな山脈からの湧き水は、本当に美味しくまろやかで、いつもポリタンクを車に常備。【ご自由にお持ち帰り下さい】というところで、いただいてくる。緑茶もコーヒーに最適。美味なるかな・・である。

見かけは何の変哲もない、古びたトンネル。中も同じく・・・。なのですが、気温は17度。菊池渓谷なみの涼しさ、トンネル内の真ん中を綺麗な水が常に流れています。【七夕祭りコンクール】の飾りがまだ撤去されておらず、暗いトンネル内に色を添えていました。

コンクールは地元の企業や学校・幼稚園・病院施設などを対象に行われたらしく、【アイデア賞】などには、楽しいユニークなものがありました。

面白いのは【ウオーター・パール】という水のマジック。ここではちいちゃん・ゆうちゃん(孫)の目が釘付けになりました。画像が悪いので見えにくいけど、水玉がすだれのようになって、静止したり、動いたり。水に特殊な音波を与え球体にし、ストロボの光の発行間隔の調整で、流れ出る水玉が下に落ちたり上にあがったり停止したりと不思議な動きをするのです。不思議な感じでした。子供たち大喜び。 トンネルの突き当たりは、湧水の吹き出し口。今は壁を固めて噴出する水の量を制限している。水神様が祭ってあった。 

                                                                「捕まえた!」お姉ちゃんのちいちゃんは、昆虫好き。外の水辺で小さな赤いトンボを。アキアカネとも違うようでしたが。上手に捕まえて、妹のゆうちゃんにも。仲良し姉妹はトンボとしばし遊んでいた。「じ~じに虫のこと、刷り込まれたのかなあ」ってちいちゃん。娘たちも幼い頃から山歩きの時に、夫さんから教えてもらって、すっかり【虫愛ずる姫】に育ちました。孫たちも大宰府に帰省の度に、その感化をしっかり受けています。 もちろん、赤いトンボは、高く晴れ上がった空へ、そっと放してました。 暑くても、自然界はもう秋の扉が開き始めているんですね。                                                                

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