
♪犯人なのか 犯人じゃないのか 怪しいのか 怪しくないのか
本田博太郎~♪
グループ魂の曲、『本田博太郎』、確かこんな感じの歌詞だったと思います。すいません、正確じゃなくて(笑)
この歌詞にあるように、怪しいようでいて実は優しかったり、その逆だったり、観ている側をある意味戸惑わせる独特の存在感で惹きつけてしまう、唯一無二の俳優さんです。
私がこの方を初めて知ったのは、81年に放送された『必殺仕舞人』でした。直次郎という仕舞人で、大概水中に隠れていて、水中から飛び出してきて相手を刀で斬る。妙にテンションが高い役柄で、なんかよくわからないけど、不思議な面白さを持った人だなあというのが、第一印象でしたね。
下積みの長い方です。高校卒業後に上京し、さまざまなアルバイトをしながら頑張っていましたが、まったく目が出ず、結婚もして子供もいたので、29歳のときにこれを最後にしようとして出演した蜷川幸雄演出の舞台で、主役の平幹二朗さんが体調不良のため降板してしまい、本田さんが急遽その代役を務めることになります。
これが評判を呼び、本田さんは演劇の各賞を総なめする結果となり、そこから役者として花開いていくことになります。
面白いですね。最後だとおもって臨んだ舞台で、予想外の大成功を治めてしまう。
最後だという思いが、本田さんの中の「何か」を溶かしたのかもしれません。
ホント、人生って、何が起こるかわからないものです。
それにしてもあの独特のセリフ回しはいつ頃からなのでしょうか?仕舞人の頃はああではなかったですね。もっと普通の若者っぽいしゃべり方だったように思います。
95年に公開された映画『ガメラ大怪獣空中決戦』の斉藤審議官役では、すでにあの口調を確立させています。一方同じ95年公開の映画版『鬼平犯科帳』で演じた悪役では、もっと普通に近い早口なセリフ回しでしたので、当時は役によって試行錯誤をしていた時期ったのかもしれません。
現在ではどんな役でもほぼあの口調で、微妙なトーンの使い分けだけで、悪人から善人まですべてを演じ分けてしまう。
敢えて誰に近いかといえば、先日亡くなられた平幹二朗さんに近いかもしれませんが、平さんがもっとわかりやすい「舞台調」「演劇調」のセリフ回しだったのに対し、本田さんの場合はもう、「本田調」としか言いようのない唯一無二のもの。
好き嫌いはあると思いますが、私は大好きですねえ。これから年齢を重ねていくにつれて、その個性はより磨かれていくことでしょう。
素晴らしき「性格俳優」本田博太郎。私は応援します。
私は龍馬伝の時に初めて拝見しました。
その時は扇子では無く何かムチの様なものでピシャンピシャンと叩いてやはり独特の演技をされていました。(笑)
これからもご活躍、大いに期待しています〜〜( ̄▽ ̄)♪
花燃ゆ、でしたね。 そうそう書家の役で、木の棒の様なものをピシャンとやたら鳴らしてはりましたね〜〜笑。
ご自身で拾われて何か使おうとしておられただなんて、ちょっとお茶目です!笑
グループ魂の歌詞は絶妙な部分拾いますが(笑)
べっぴんさんでも、出来る弟を気に入らない確執も最初っから出してるけど、なんか怪しい、止まりで。あの震える仕草とか、普通の人がやると、わざとらしくなるのに、ならない。なんで?みたいな。
最近茨城県出身と気づいて驚きました。
不思議な演技ですよねえ。わざとらしいというのとは違うし、もちろん下手なのではない。なんか不思議、としかいいようのない演技。見入っちゃいますよねえ。