風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

DIO [Don't Talk To Strangers] 1983

2018-07-21 05:16:42 | 今日のメタル











ロック史上最強のヴォーカリスト、ロニー・ジェームズ・ディオが1983年に結成した自身のバンド「ディオ」のファースト・アルバム『ザ・ラスト・イン・ライン』のA面最後に収録されていた曲ですねえ。CDでもなく、まだレコードだった時代ですよ。



静かな歌い出しから始まり、途中から一気に力強いシャウト唱法に切り替わる見事さね。ロニーのヴォーカリストとしての力量の凄さを見せつけてます。



これだけの才能を持ちながらも、ロニーという人は今一つバンド・メンバーに恵まれなかった。いや、というよりも、メンバーを余り大事にしなかった面があったようです。

例えばオジー・オズボーンなどは、バンド・メンバー特にギタリストの個性を上手く生かしながら、それを自分の曲の中に取り込んでいった人で、メンバーの才能を生かすことに長けています。一方のロニーは自分の云うことを聞くメンバーばかりを大事にしたがる傾向があって、自己主張の強いメンバーを疎んじる傾向があったようです。



それと、これはロニーというより、マネージメントの問題ですが、といってもマネージャーはロニーの奥さんでしたから結局は同じようなことなのですが、契約内容なども、ロニーばかりが有利な契約になっていて、曲作りにいくら貢献しても、それがギャラの部分で全然反映されないなど、意欲の高いミュージシャンであればあるほどに、やる気をなくしてしまう契約だったようです。




初代ギタリストのヴィヴィアン・キャンベルなどは、この曲のころは良いプレイをしてますが、3rdアルバムの頃などは明らかにやる気のないプレイでしたからねえ。その後脱退しちゃったし。

結果、良いプレイヤーは去っていきイエスマンばかりが残り、バンド・サウンドはマンネリ化していった。


私にはそのように思えましたね。






レインボー時代に契約のことで相当イヤな目にあったので、シビアになっていたのかもしれませんが、もうちょっとメンバーの才能を生かす方向でいたら、また違っていたのかなとは思いますねえ。

その点リッチー・ブラックモアは上手かった。「首切り魔」の異名を取りながらも、ミュージシャンの才能を生かすことには長けてましたからね。その点ロニーは不器用だったのかもしれない。



いずれにしても、ロニー・ジェームズ・ディオはロック史上最強のヴォーカリストであることには変わりはない。史上最強のロニーの歌唱、


ご堪能あれ。