風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

QUIET RIOT [Cum On Feel The Noize] 1983

2018-07-14 06:20:34 | 今日のメタル












クワイエット・ライオットは1973年、ギタリストのランディ・ローズやヴォーカリストのケヴィン・ダブロウらによって結成されたバンドが母体となり、75年頃から「クワイエット・ライオット」と名乗るようになったようです。


1978年と79年に発売されたアルバムは、契約上の問題から日本のみの発売となり、本国アメリカでリリースされることはありませんでした。


79年、ランディ・ローズはバンドを脱退しオジー・オズボーン・バンドに加入、世界的名声を得ることになります。その間クワイエット・ライオットは「ダブロウ」とバンド名を変え活動を続けますが、82年にランディが飛行機事故により他界したことを受け、再びバンド名を「クワイエット・ライオット」に戻して活動を続けます。




ランディ・ローズ

美青年ですねえ。オジーが「悪魔」ならランディは「天使」。まさに天使と悪魔の名コンビでした。







今日の曲は1973年にスレイドというバンドがヒットさせた曲のカヴァーで、クワイエット・ライオットはこれを83年に発表し、全米チャート5位という快挙を成し遂げます。さらにその勢いを駆って彼らのアルバム「メタル・ヘルス」は全米チャート1位を記録。当時のヘヴィ・メタル・バンドとしては初の1位獲得で、その後のアメリカのメタル・シーンを大いに活気づかせたといって良いでしょう。



このケヴィン・ダブロウという人、どうも性格にかなりの問題のある人だったらしく、鼻高々で尊大な態度をとることが多く、それがためにバンド・メンバーやスタッフの反感を買い、度重なるメンバーチェンジを繰り返し、89年には活動停止を余儀なくされてしまう。



90年代に至ってバンドは活動を再開しますが、相変わらずメンバーは安定せず、かつての栄光を取り戻すことも出来ぬまま2007年、ケヴィン・ダブロウは薬物の過剰摂取により死去、52歳でした。





私はランディ・ローズとの関連からこのバンドを知ったまでで、特別ファンというわけでもなく、ケヴィン本人にもさほどの興味があったわけではないのですが、それでも亡くなったと聞くと、なんだか哀れに思えてしまいましたねえ。


なまじ栄光を味わってしまっただけに、その後の人生は苦しかったのだろうか。せめて今は、安らかであらんことを思います。







ついでに


オジーとランディ、天使と悪魔コンビによる歴史的名曲 『クレイジー・トレイン』

素晴らしい!本当に素晴らしい曲ですねえ。


ももクロの曲『黒い週末』の元ネタでもあります。