風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

馬鹿に付ける薬はない?

2014-10-11 20:00:27 | つぶやき




「わたしはもう子供じゃない!」

とか言ってるうちは、まだ子供。

「まだまだわたしは子供だ」

そう思えるようになったとき、初めてその人は「大人の階段」を上り始めるようです。



それと同じで、馬鹿というのは自分が馬鹿であることがわかっていないから、馬鹿なんです。

「私は馬鹿だなあ」と痛感出来た時に、人は初めて馬鹿を抜け出せるとば口に立てるのです。

でも馬鹿の渦中にいる人は、なかなか自分の馬鹿さ加減に気が付かない。困ったもんです。

だからいつまで経っても、永遠の馬鹿ループをグールグルと回り続ける。

…ったく困ったものです。

馬鹿に付ける薬はないとは、よく言ったものです。







薬というのは「外部刺激」ですよね。

つまり、「他人」という外部刺激に頼っている限り、自分の馬鹿には気が付かないということです。

他人のことばかり見て、他人のことばかり気にして、なにか悪い事、嫌なことがあるとすぐに他人のせいにしておしまい。

そうやって、自分の自我を守ることばかりに汲々としているから、いつまで経っても同じところをグルグルグルグルグルグルグルグル……。




他人に感じたこと、他人の中に見たものは、これすべて自分の中のことです。

なぜそう感じたのか、なぜそう見えたのか、それを自分自身に問い続ける。そういう姿勢を続けない限り、自分というものは見えてきません。

自分を見ること。自分の馬鹿さ加減を知ること。馬鹿につける薬はそこにしかないです、きっと。




他人を頼るな。他人を見るな。

他人は鏡、他人の中に自分を見よう。

自分だけを見つめよう。

これぞ、馬鹿を直す特効薬。

お試しあれ。




                    
                     ラヴェル作曲、西本智美指揮。ボレロ






最初の一歩は小さくて弱弱しくても、

やがてそれは大きく、強い足取りとなっていく。

やがてそれは、大きなうねりを起こすかもしれない。

自分の道は自分の中にしかない。あとは勇気だけだ。



勇んで行けよ、自分の道を。