あけぼの

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命頂いた執刀医先生のご診察・診断に満開の笑顔2つで謝辞

2017-03-09 13:02:07 | 旅行記、多文化教育、国際

昨日は自悠人退院2週間目。執刀医、血管外科部門の部長先生にお会いしに榊原記念病院へいそいそと。夫婦とも家を出る前から顔がほころんでいる。処置室で手術の傷痕チェックの後は手術後の断層写真を見せながら、3つを継ぎ合わせたステントが問題なく機能していることを、自信を持って説明してくださった。

自悠人:「外は10分ぐらいしか歩きませんが、まだ疲れます。立ちくらみもします」

先生:「貧血は少しずつ戻っているので大丈夫!登り坂を15分以内歩いていいですよ」

自悠人:「海外の旅はどうでしょう?」

先生:「インプラント・カードとカード会社のパンフレットを持ち歩きなさい。航空機や入

国時の金属探知機にステントが反応するから。旅はもう1か月待てばOK。」

自悠人:「ほかに注意することは?」

先生:「相撲、ラグビー、柔道、等、格闘技はやらないで。車のハンドルが胸にぶつからな

いように注意しなさい!」

 「命を頂きまして!」と夫婦で頭を下げ、心からの謝辞を述べた。それにしても、「格闘技以外はOK!」に笑ってしまったが、有難さと可笑しさで、家を出る前の150%の笑顔。「お昼は外食ね!」と通りがかりで見つけたRoyal Hostに入ったら超満員。みち子さんの団那様の好物と聞いていたここの黒黒HBやG黒黒HBを注文したら35分待たされた。煮え立つ熱さで届いたHB、確かに他の店のとお味が違い、結構でござりました!(彩の渦輪)



若い友人と友情ご馳走、ノンアルで快気祝い:乾杯!Cheers! Salud!

2017-03-05 10:30:29 | 旅行記、多文化教育、国際

スーパーでBuena Suerte (幸運という意のスペイン語)というチリ・ワインを見つけたので快気祝い用、プレゼント用に2、3本買っておいた。格安だが名前が素敵、とても美味だったので。昨日若い親友で「PCなんでも救援します」の桂君が来てくれたので一緒に自悠人の快気祝いを楽しんだ。我々夫婦はノンアルで、登志さんのお里のお土産、新潟の笹団子や栗たっぷりのお赤飯と共に。秀子さんは優しいお人柄且つ料理のプロ、自悠人の入院前には成功を祈って「栗沢山の赤飯」、昨日も退院祝いにまた「栗たっぷりの赤飯」を作ってくださった。勝ち栗と言い、栗は縁起がよろしいようで。お蔭様で命を頂き短期間で退院できた。自悠人は退院後「2週間は家の中だけ歩いてよい、海外は2か月後から」、と言われているが、外も10分ぐらい、そろりと歩き始めた。勿論、皆さまのお祈りその他、さまざまな形での応援、ご支援があってこそ、です!こうして快気祝いが出来たこと、心より感謝してお礼申し上げます。皆さまもBuena Suerte!(彩の渦輪)



スペイン語クラス始まる!講師はペルー出身のカリンさん

2017-03-03 14:56:34 | 旅行記、多文化教育、国際

入院手術事件前のある日市広報を見たらスペイン語クラス生の募集が!スペイン語と聞くと頬が緩む筆者、勿論登録しておいた。本日9人(女性7、男性2)が集まった。講師は日本人と結婚し国立市に15年住むカリンさん。参加者は不思議なことにシニアが殆どだ。本日は参加者の自己紹介は無く、どんな背景、勉強歴の人がどんな興味でここに集まったかは判らなかったが、何らかの理由でスペインや中南米好きな人たちだろう。「ラテン音楽が好きなので来て見ました」という女性がいたが、殆どの人がスペイン語は初心者に見えた。筆者の基礎はアメリカの大学で8年前1年間勉強しただけだが、中南米の国々は全て訪問、道中一応スペイン語を使って来たので、忘れている単語や表現を思い出し、スムーズに喋れるようになれたら嬉しいし、公民館でスペイン語が聞けるだけでも楽しい、という動機だ。「出会いの挨拶」から始まった。Hola!(オラ!=英語のHi!)、Buenas Tardes(ブエナス・タルデス=こんにちは=午後の挨拶)、Mucho gusto! (ムーチョ・グスト!はじめまして)、Encantado(a=女性形)!(エンカンタードまたはエンカンターダ!=知り合えてうれしいです)等。名前や何処に住んでいるか等の紹介も。「理解しないで口真似しても意味がないので家でしっかり予習してきてから発声します」という人、前出のラテン音楽好きの人、全く発言しない人の3人を除き、後の6人はカレン先生の御指導を復唱し、2人ずつペアーになって会話が出来ました。夫が迎えに来てくれたのでChao!(チャオ!=さよなら) と一足お先に失礼しました。夫の快気祝いにはちょっと早いけど、Me gusta mucho cerveza(メ・グスタ・ムーチョ・セルベッサ!=私ビールが好きです!)(彩の渦輪)


遠藤周作原作、映画『沈黙』のモデル、キアラ神父の数奇な運命

2017-03-02 09:44:38 | 旅行記、多文化教育、国際

 巨匠マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説『沈黙』を映画化し、日本全国で上映中だ。主人公ロドリゴのモデルはジュゼッペ・キアラ神父だ。夫が入院・手術した病院に近い調布市の有形文化財、キアラ神父の墓碑と、彼が長く幽閉された文京区の「切支丹屋敷跡」へ、病院付き添いの合間に聖地巡礼をした。墓碑のある調布市サレジオ神学院ではガエタノ・コンプリ資料館長に話を聞いた。この神父さんは来日60年以上の宣教師、教育者、著作家で多文化共生の講演も行う人気者。朝日新聞天声人語のキアラ紹介のお蔭で見学者が増え昨今大忙しだ。「こんな大切な場所に今気づくなんて灯台下暗しですよ!」と冗談を言いつつ嬉しそうに解説した。異教を禁じた江戸幕府の拷問、むごい拷問に耐えきれず、「転んで」(踏絵に足を乗せて)棄教、幽閉されてしまう宣教師たちについて語った。棄教した先輩、フェレイラ神父を救出しようと来日したキアラも、信者の拷問を目の前に踏絵を迫られ耐えきれず棄教、その後日本名を与えられ、切支丹屋敷に43年監禁され、1685年、84歳で病死した。棄教したとは言われるが心の中では信仰を保った、と。コンプリ神父は先輩チマッティ神父の紹介もした。チマッティは学位を2つ持つ偉大な音楽家で、ここサレジオ神学院に化石の膨大な蒐集があり、950曲作曲、最大の作品はオペラ「細川ガラシア」だ。「調布にこんな凄いものがあるなんて長い間誰も知らなかったんですよ!」と強調した。キアラを始め多くの宣教師たちが棄教後長く幽閉された文京区茗荷谷の切支丹屋敷跡は実にひっそりと建っている。付き添いの合間に映画館に駆け込み、「沈黙」の後半を観たが、5人の信者が土中に逆さ吊りされ、「それを助けないのか!」と信者の命と引き換えにキアラが棄教を迫られるシーンには息が詰まった。江戸時代の鎖国禁教政策の犠牲になった多くのキリスト教徒や神父たちの拷問にも「沈黙」している主、キリストへの疑問、自己内奥の葛藤と責め苦、汚名に耐え、死より辛い人生を生きたキアラや当時の日本のキリスト教徒たちに思いを馳せ、信教の自由の無い恐怖社会が再来しないよう願った。どこかの国ではちょっと危なくなくなりかけているようで心配ですが。(彩の渦輪) 写真1.帽子が特徴、ジュゼッペ・キアラ神父の墓碑 2.茗荷谷にあるキリシタン屋敷跡の記念碑