あけぼの

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弁慶が硯を洗った井戸のある高安寺から新緑の欅並木、大國魂神社へ

2016-05-03 09:34:03 | 旅行記、多文化教育、国際

    写真1.武蔵府中熊野神社古墳 2.高安寺 3.弁慶が硯を洗ったという伝説の井戸

 競馬観戦で府中市の新発見をしたそのノリで連休始めの29日、府中市再探訪。府中市には神社、寺院や旧跡が多いが、大化の改新後武蔵国の国府が置かれたことが大きい。悠久の歴史を肌で感じられる地だ。大國魂神社の表参道は馬場大門欅並木と呼ばれ、国の天然記念物だ。「前九年の役平定の帰途、源頼義・義家父子が欅の苗1000本寄進したのに始まり…徳川家康・家光等が主として補植整備…新緑の頃は緑のトンネルとなり府中市のシンボルだ」と府中市郷土かるたにある。片町の高安寺には弁慶が硯を洗ったという伝説の井戸が残っている。武蔵府中熊野神社古墳は日本国内に3例しかない上円下方墳で国内最大、最古級という貴重なもの、歴史的価値甚大で2005年7月に国の文化財に指定された(府中市観光協会)。元弘3年、上州で討幕の兵を挙げた新田義貞が府中の分倍河原(ぶばいがわら)で北条泰家率いる幕府軍を下し、その勢いで一気に鎌倉幕府を滅ぼしたことは歴史上有名だ。JR南武線・京王線には「分倍河原」という名前が残されていますね。ついでに日本初の公園墓地、多磨霊園へ。与謝野鉄幹・晶子、北原白秋、岡本太郎、等、無数の著名人が眠っている。結婚して東京に出て住んだ府中市のはずれ多磨霊園に、子供の頃愛読した佐々木邦が眠っていると知った時の驚き。邦の墓は一際美しい満開の桜並木の傍らで見つけたが今は空気も染める新緑の下だ。邦は日本2大ユーモア作家の1人で戦前の代表作家、戦後の代表が源氏鶏太だとか、その作品はユーモアだけでなくペーソスも詩情も風刺も備えている。彼の全集は筆者の宝、ここは筆者の心のふる里だ。さようなら来年まで、邦と新緑の桜並木!(彩の渦輪)写真4.5 大国魂神社 6.つわものの夢、刀を振りかざす新田義貞公の像