あけぼの

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地球の一角でインテグリティー(Integrity)説教

2010-05-02 09:18:45 | まち歩き

 Laosdec_019_3 筆者はアメリカで長きにわたり日本文化を教えてきた。見え透いた言い訳をする学生には必ずと言っていいほどお説教をしてきた。「Integrity(信用しうること、また言行一致)の高さは対人関係の相手方にとってだけではなく君の人生も大きく左右しますよ」と。生き方のヒントになる精神的教育を受けたことのない若者が多く、筆者の話をよく聞いてくれた。

 このお節介おばさんは近年ベトナムでも警察に立ちよった。かなり立派で古そうな店構えの中華レストランで、具無しスープ、原価は零円に近いスープを35ドル(2人分で70ドル)も取られ、他の料理もやたら高く領収書はなし。が、マネージャーは現地語、英語、日本語の全てに堪能なインテリだった。抗議も埒があかず時間を割いて警察署に立ち寄った。ここの警察署員はドミニカの警察ほど素敵ではなくレストランの味方だった。「スープは時価ですから。領収書がないなら発行するよう電話しておきますよ」と税金逃れもお見逃しだった。このおばさん、帰国後お説教の手紙を日本から出した。「貴方は人を騙すために外国語を沢山学んだのではないでしょう。人生一からやり直しなさい」と。ドミニカのお説教は前回投稿したが楽しい事件だった(彩の渦輪)