郊外で一際美しいのがヴィアンデン城と麓のウール川だ。ヴィクトル・ユーゴーはこのヴィアンデンの町と城とウール川畔が気に入り何度も訪れた。数か月過ごした家が博物館になっているが、そこから見上げるお城の美しさよ!筆者とて最高にここが気に入った。だが凡人がここに住んだとて、毎日口をあけてお城を眺め、何も生み出さず死ぬだけだ。よって、花より団子、近くのレストランの食べ物に話題を変えよう。この博物館で会った日本人家族に、城下町の川の傍の、窓からお城が見える素敵なレストランに案内された。ドイツ料理のシュニッツェル(とんかつ)がメインの定食でサラダ、スープ、ポテトつき。とても美味だった。3カ国に囲まれ外国人の多いこの国では、3カ国はもとより様々な国の味が上手にミックスされ、外国人の在住者に満足感を与えているとか。日本人観光客も口に馴染んだ料理に出会えるわけだが、このとんかつがまさにそれだった。(彩の渦輪)