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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



東海道新幹線の整備を機に昭和30年代後半から小田原駅西口の開発が行われ、昭和39年10月に新幹線の小田原駅が開業し、西口広場の供用も始まった。小田原駅西口広場はもともと高さ14mほどの台地だったところを削りとって広場へと造成。国鉄から一部負担金を拠出してもらい小田原市が1億4200万円の工費をかけて完成させた。小田原駅西口広場が完成当初、駅正面の台地を削り取った部分は高さ10m以上の直角に近い崖のようになってしまった。崖上には民家が立ち並んでいたが崖崩れの防止策の擁壁工事などは行われなかった。ところが昭和40年の6月19日から20日にかけて大雨が降った際に4ヶ所で崖崩れが発生。 高さ5m以上の崖が崩れた部分もあり、昭和40年の夏に崖崩れ防止のための石垣の建設工事が行われた。そのときに設置された石垣は長さ72mの高さ4mで総工費は約250万円。コンクリートの擁壁でもよかったのではと思うが、新幹線の駅前ということもあって見栄えの良い石垣になったのかもしれない。色褪せた石垣に気をとめることは今まで無かったが、ちょっとした経緯を知ると色々と街のことに興味が持てて散策が楽しくなる。

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