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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’17年「秋」 (65)

2017年10月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 一昨日だったか、遠くの山々に雪が降った。入笠も初雪があったそうで(確認できず)、平年より半月ばかり早かった。雪の来るのが早い山もあれば、遅い山もあった。ここ二、三日は好天が続くようだが、それでも北ア後立山の雪は融けずに根雪となるだろう。

 上高地は年間200万人もの観光客が訪れるという。「釜トンネルは、『上高地の衛兵』である」と「釜トンネル」(信濃毎日新聞社刊)の著者・菊池俊朗氏は書いてるが、確かに、この狭くて、薄暗いだけでなく、やたらと勾配のきついトンネルが上高地を守り、充分に「衛兵」の役割を果たしたことは間違いない。
 それに加えてもう一点は、上高地が国立公園に指定されたのが昭和9年と早く、大手の観光資本が入って乱開発を始めるのを未然に防いだ、という面もあるだろう。
 ただそれでも、初めて行った50年前からきょうまで、古い上下一車線で交互通行の釜トンネルは新しいトンネルが完成し、崩落を繰り返していた沢渡からの梓川沿いの旧道は、味気のない直線ばかりの続く道路にその役割を移した。梓川の崖っぷちに引っかかるようにしてあった坂巻温泉は場所を変え、立派な温泉宿になって久しい。また、車窓から見えていた中の湯の露天風呂は、中の湯本体がこれまた移設されて使用できなくなるなど、梓川流域の昔の姿や雰囲気は大きく変わった。このごろでは、入山規制が取り沙汰され、かと思えば登山鉄道構想まであるという。
 先日上高地を訪れた人の話では、沢渡の駐車場で場所を見付けるのにまず苦労し、ようやく訪れた上高地では人の波にもまれたという。その人も含め、上高地を訪れる観光客は日帰り客が殆どだという。
 確かに上高地への出発地沢渡は活性化、というより人と車でごった返し、それなりの金が村にも落ちているだろうが、もう静かな山村の暮らしは二度と戻ってこないだろう。(明日、もう少しだけ)

 「吊り尾根」を誤記していまいましたので、訂正しました。

 これからの季節は時代遅れの山小屋がオススメ。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。
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