内容(「BOOK」データベースより)
やった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。だが冷凍睡眠から覚めた彼女を、意外な驚きが待っていた。頭の中に、イーアというエイリアンが住みついてしまったのだ!ふたりは意気投合して〈失われた植民地〉探険にのりだすが、この脳寄生体には恐ろしい秘密があった…。元気少女の愛と勇気と友情をえがいて読者をさわやかな感動にいざなう表題作ほか、星のきらめく大宇宙にくり広げられる壮大なドラマ全3篇を結集!
なんとなく買った。
理由はこの邦題、かっこいいじゃないですか、すごく魅力的だったので。
そして、あまり「冴えたやり方」ではなかったのじゃないかなと思うところもあるけど、なにしろ面白かった。っつーかこんな題名だから軽いお話かと思ったら、とんでもなかった。
3篇の中編で構成されるが一応つながりを持ち、ちょっとした宇宙開拓史におけるサブストーリー的な。3つ読み終わった時点で感じた重たい感動!この重さにしてこの題名!って感じ。
で、解説を読んだら更にその数倍重たくなる!それは作者の選択した凄絶な最期。そうかそういう状況においてこれを書いたのだなと思うと、物語が展開する意味合いが深くなる。
これは解説まで入れて一つの本になっている。SF慣れしていればお薦めしたい。そうでないと若干読みづらいかも。