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『四畳半神話大系』森見登美彦

2014-04-14 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。



随分前に読んだやつを引っ張りだして。う~ん、見事、変わらぬ面白さ。

実は某タイヤ屋さんへ行ったら森見登美彦ガイドみたいな本があって何気なくパラパラめくったら・・・居てもたっても居られなくなって再読。

森見登美彦は基本ドタバタギャグストーリーというスタイルを頑なに守っているが、本書は「並行世界=パラレルワールド」といういささかSF調の工夫が施してあり、だけでなくそれをベースに様々な伏線を張り、きっちり回収する心地の良さ。

などと言葉を並べ立てても、やっぱり所詮ドタバタなのだけど。明石さん(ヒロイン)に「またしょうもないもん書きましたね」と言われそうな本なのだけど。

個人的には森見登美彦風の独特な古臭い言い回しがとても好きで、明らかにストーリーよりも文章を楽しむ本。
あと、キャラも秀逸!小津みたいな奴は学校に一人くらい必ずいたような。樋口師匠も魅力的、他作品でも登場するほど著者の思い入れが強いのでしょう。

きっとこれからも思い出して再読する本だろう。
ああ、心地良い。