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STAP騒動の真相

2014-04-11 | 科学
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昨日の話題はツイッターもテレビもこればっかでした。巷の話題独占状態でしたね。前から記事にしたいと思いながら敷居が高いかなあと遠慮していたけれど、もうこうなったら書かないほうが不自然かとも思い自分なりの意見を吐露します。

いや、自分の意見といっても結局はいろんな専門家などの意見に感化された果てでしかないのだけれど。そして学問的見地から述べられるほどの知識はないので印象論に終始するのだけど。

STAP細胞=刺激惹起性多能性獲得細胞というのが正式名称だそうで。
ネイチャー発表の論文に複数の疑義がありその存在が疑われていることはみなさんご承知でしょう。

理研による調査発表に反論する形で発見者小保方晴子さんが昨日記者会見して、「(STAP細胞は)ある。200回位作成している」と答え世間をあッと言わせました。

涙を流して訴える姿にはなかなか男心をくすぐるものがあって、ツイッターでも「小保方さん頑張れ」的な意見が多かったように思いました。

ぼくが感じてたのは、世界中で追証実験がなされいずれも失敗している事実・論文が捏造にまみれていること・マウスでの実験で若山教授が別系統のマウス細胞を渡されたこと、などからSTAP細胞は存在しない小保方さんは嘘つきと。

ネットでいろんな記事やブログなど読み漁って以下が物事の本質が一番わかり易いと思いました。

『謎はすべて解けた!! それでも、STAP細胞は捏造です ~金融日記』
一部引用します。

200回ということは、1週間毎に成功したしても、4年もかかるのだ! テラトーマを作るのもキメラマウスを作るのも数週間かかる。ちなみにテラトーマは小保方晴子自身の実験だが、キメラマウスは若山氏が小保方晴子から受け取ったSTAP細胞を使って実験している。ところが、Oct4-GFPの発現のチェックはすぐにできるのだ。つまり、彼女が「実験成功」と言っているのは、このOct4-GFPの実験のこと以外にありえないのである。


このOct4発現というのは、細胞内に自己複製のタンパク質ができていることを示し、それは万能細胞であることの必要条件のひとつになるのだそうです。

今回のSTAP細胞の研究では、遺伝子操作をしておき、Oct4が作られると同時にGFPもできて光るようにしたマウスが使われるのである。これがOct4-GFP発現だ。まだ、世界中が称賛していたときの小保方晴子のプレゼンテーションに頻繁に出てきたあの緑色の光る細胞だ!


こうした遺伝子操作されたマウスの体細胞を酸に30分ほど晒すと、実際に多くの細胞が光り出すのである。これは死にかけの細胞の自然発光だったり、実際に酸で晒してストレスを与えると、初期化されたわけではないが、Oct4-GFPの発現が観測されることがよくあるのだ。
たとえば、先日、香港の研究者が掲示板にバカンティのレシピに従ったらSTAP細胞の兆候が見えたと報告して、後に訂正したのはこの現象である。


そんなわけで小保方さんはとても初歩的な勘違いでSTAP細胞を作成したと思いこみ、またこれがきっかけで理研でユニットリーダーに抜擢されたそうです。

理研での地位そして莫大な給料と研究資金、それらは彼女に成功へのプレッシャーとして大きくのしかかったことでありましょう。やがて期待を裏切らないよう小さな嘘を積み重ねていった・・・

あるいは彼女の中ではこれらは真実なのかもしれません、人間はたやすく記憶を操作してしまうこともあるので、盲信していれば黒も白に見えるわけで。

昨日の会見で徹底抗戦を宣言し一部の世論を味方につけた以上、幕引きは簡単ではないでしょう、やがて世間は忘れ去るのですが、残るのは日本の科学に対する国際的不信感なのかもしれない。これって案外大きな痛手かもしれません。

発見直後の華々しい会見では世紀の大発見を若く美しい女性が成し遂げたことを日本中で祝福する声が溢れ、ぼくも大いに胸踊りました。それだけにこの真相は心より遺憾です。