内容紹介
19歳のときにクラシック音楽にめざめて以来、ほぼ毎日クラシックを聴いている作家百田尚樹が、ベートーヴェン「運命」、チャイコフスキー「白鳥の湖」などの不朽の名曲や、『永遠の0』『海賊とよばれた男』を執筆中に聴いていた曲など計26曲を紹介。クラシック初心者にとっては最高の入門書であり、ファンにとっては百田節にのせられて夢中になって読めるクラシックエッセイ集である。
また、本書で紹介する「聴きどころ」だけを集めたCDを付録として添付。百田さんが「最高に贅沢な一枚」と断言する特別編集盤である。
『永遠の0』で号泣させられた百田尚樹、たまにテレビに出てると小説から想像付かないオモロイおっさんで、その人の音楽エッセイということで即買い。
期待以上に面白かった。名曲や巨匠のエピソードも興味深いけど、論評ひとつひとつが歯切れよく爽快ですらある。音楽評論家と違って共感しやすい直情的な言葉でストレートに評してくれるのが痛快。
こういうこと言っちゃいますw私は他人から「ベートヴェンは好きでない」と言われても腹を立てないが「シューベルトのどこがいいの」と言われたらそいつとは友人にはなりたくない
NHK経営委員として発言が問題になってるらしいけど、思ったことをそのまま表す人だから仕方ないっすなw
しかし所蔵CD2万舞超!ベートーヴェンの『エロイカ』だけでも100枚超えって、尋常ではない。まあそれだけに説得力があるっていうか、クラシックへの情熱が半端無くて、単純なぼくはかなり感化されたようです。
読後youtubeで『エロイカ』を繰り返し聴いているのだけど1時間近い曲なので大抵途中までになっちゃう、でも著者の言ってることがわかったのは「繰り返し聴くことで真の魅力が理解できる」ところかな。前にも書いたが、やっぱベートーヴェンはロックだ。フレーズが飛び跳ねてる。
これは続編を期待したい。これほど情熱を持っている著者なら必ずや書いてくれるだろう。
付録CDは蛇足だったかも。すごく短く収録されて曲の良さがわかりづらい。Youtubeで検索してすぐ聴けるしね。そのぶん安くしてくれたほうがよかったんじゃ。