石匠風間ブログ!

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いじめ事件その後

2012-08-27 | 社会・出来事
先月書いた記事で大津いじめ自殺について取り上げた。
過度の正義12.07.13

ネットで祭りのごとく騒ぎ立てることに異を唱えたのだけど、その後の推移は全国でいじめ被害を訴える人が急増、今迄泣き寝入りしていた被害者が声を上げるきっかけとなったと考えると、ネットの祭りもまんざらでもない、どころか有意義だったと、そう思われて益々そういう傾向に拍車がかかるのだろうか。

ただし、これに限らず物事には光と影があるもの。いじめ撲滅の一助となるも、新たな冤罪被害者を生み出す温床でもあるのだから。要所要所で是々非々の判断を冷静にしてもらいたい。

そして、大津市の教育長が19歳の少年にハンマーで顔を殴られるという事件が勃発。

驚いたのは、この件で少年のかたを持つ意見がSNSなどで続出しているという!理路整然と「少年を罪に問うべきでない」なんてのも多いという。以下に詳しい。
山本弘のSF秘密基地ブログ「世の中にはこんなにも異常者が多い・・・」

山本氏の反応はぼくと同じ、法治国家において暴力を是認する風潮を嘆いているものだ。

そもそも加害少年ならばまだしも、教育長を攻撃するなんてどう考えてもおかしい。
あの教育長がどんな人だか、何を考えて言動を施しているか、すべてはマスコミ報道のままの知識で判断してるわけでしょ?

あまつさえ物理的暴力を加え、それを世間が賛同するって・・・自分らがイジメ側じゃん。

上記ブログでは多数のコメントがよせられている、山本氏を支持するものもあるが多くは「何言っとんじゃボケ」的な批判。

一連の騒動に思う。
人間というのはどういう形であれ潜在的に「いじめ」を求めているのかもしれないと。「いじめ撲滅」と叫びながらどこか別の対象を生贄にする、本能的欲求としてそれが備わっているような。人類の持つ業なのか。