石匠風間ブログ!

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会津藩に学ぶ

2003-10-30 | 歴史
先日NHKの『そのとき歴史が動いた』で白虎隊をやった。
白虎隊についてはぼくはそれほど興味はなく知識も歴史の授業程度しかなかった。番組で解説を漫画家の黒金ヒロシがやっていて、その解説を聞いて目からうろこが落ちた。

つまり、ぼくは今まで白虎隊及び会津藩について「世の中の流れを読めなかった柔軟性のない人達」くらいに思っていたのだ。そ~じゃない!会津藩と藩主松平容保は幕府の意に従い京都守護職を受けることが新政府に逆らうことになりゆくゆくは破滅へとつながっていることをわかったうえであえて選んだのだ。己の発展よりも親分たる幕府への仁義を貫く選択をしたのだ。

会津藩の生き様は現代の日本人には微塵も残っていない精神美=大和魂を語っていると思った。西部邁曰く「人間には時には命を投げ打っても守らなければならないものがある」。残念ながらぼくも含めて現代人に潔い死に様は期待できない、いざというときは保身のために思い切り情けない姿を露呈するだろう。

だがしかし、先の大戦を顧みれば明白だ、日本人は教育によってはいざというときに命を投げうっても大儀を守ろうとする精神性を持つことが出来る民族だ。そう信じたい。