ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設14周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

石巻・女川町を訪問して参りました(その11…女川町への道)

2012-07-16 06:54:52 | 能楽の心と癒しプロジェクト
【6月20日(水)】

翌朝、まあまあ早めに起床してみると、あれ? 窓から青空が見えています。台風一過。。? 結局直撃や避難指示はなかったな。。それにしても ずいぶん風が強いようだけど。。今から考えると、それは低気圧に変わる寸前の、衰えた台風の“目”だったようです。やがて雨が降り出し、そうしてやがて、雨は止みました。

今日は女川町の仮設商店街と仮設住宅を廻る予定。女川町は昨年の秋頃からずっと視察はしていますが、公演を行うのは初めての場所です。それも今回は飛び込みで活動のお願いをしました。突然の電話でさぞ関係者の方は驚かれたろうと思いますが、結局 仮設商店街を管轄する女川町商工会さまと復興支援センターさま(旧:災害ボランティアセンターですね)のご協力を頂けることになり、訪問が実現したのでした。ずっとお電話でのやりとりを続けてきた担当者さまとこの日初めて対面させて頂くことになります。

ささっと朝食を済ませて宿舎「ふれあいサロン」の2階に上げた装束類など荷物を下ろしてレイちゃん2(車)に積み込み、走り出しました。ところがもうひとつ。。この日地元紙「石巻かほく」紙に昨日の立町仮設商店街での ぬえらプロジェクトの上演の記事が掲載されている、との報告が寄せられましたので、女川町までは30分ほどの道のりですが、途中でゲットしようと考えました。

まずは開北に行って昨日もお世話になった相澤利喜子さんをピックアップして。。ここで相澤さんが「石巻かほく」の現物を見せてくださいましたが、なんとカラー写真入りで大きく掲載されています!(新聞紙面は→こちらの記事でご紹介しました) これはなんとしてもゲットしなければ、というので新聞販売店を探しながらの移動に。まず立ち寄ったコンビニには「河北新報」は置いてあっても地域版の「石巻かほく」は置いておらず。。女川町に入ってしまうと より入手は難しくなるだろうから、とカーナビで検索して渡波の新聞販売店に行ってみました。

ん~、住宅街の中の。。たしかにこのあたりなんだけど。。ないなあ。販売店が見あたりません。車を降りて誰かに聞こうと思った ぬえ。。ちょうど小学生の女の子がすぐ隣のアパートの前で遊んでいました。「ねえ、新聞屋さん、って近くにある?」女の子は「ここにあったけど」と言って ぬえの後ろを指さしました。「え?」と振り返る ぬえ。。そこはただの空き地でした。「地震のあとになくなっちゃったの」。。事情はわかりませんが移転したか廃業したのか。。でも建物は。。?

なんだか暗い気持ちに襲われながらも女の子にお礼を言って、その場を去りました。楽屋入りするつもりだった時刻も迫ってきたので、新聞は石巻の河北新報社に直接出向いて頂くなどすることに決めて、女川町に向かいました。

ところが。。昨日の台風の影響は如実に表れていて、今年の元日に公演を行った流留のイオンスーパーセンターまで行ったところで女川に通じる道路は冠水のため通行止めになっていました。そういえば女川に通じる道は汽水湖の万石浦のすぐそばを通っています。地盤沈下の影響もあるだろうし、冠水になる可能性は予測するべきでした。

女川町の担当者さまに事情を話して到着が遅れることを伝えて、ぬえは別な作業に。じつは伊豆で ふとした事から知り合いになった方から支援物資として仮設住宅の集会所に寄贈するマンガ本ひと箱をお預かりしていたのですが、その本棚にするカラーボックスを、このイオンで買うことにしました。その間に笛のTさんは情報を集めて、女川町に至るルートを調べて。。

カラーボックスを買って ぬえが車に戻ったときには すっかりルートも決まったようです。ところがまた別な事情が起こりました。ぬえの携帯にひっきりなしに電話がかかってきたのです。それはこのまた翌日に石巻市内で行う予定になっている今回の活動最後の公演についての市民からのお問い合わせでした。

じつは今回の公演のチラシのいくつかで、問い合わせ先を ぬえの携帯の番号として印刷してありました。まあ、これまでは、プロジェクトの公演活動には必ず現地の「受け入れ団体」がありまして、そこを連絡先にして頂いていたのです。たとえば仮設住宅での上演ならばそこの自治会長さん。仮設商店街ならば商工会など。こういう方の連絡先をチラシに印刷することで、公演会場の場所の説明や、開演時間など基本的な情報の問い合わせに応じて頂いておりました。ところが今回は「星と能楽の夕べ」のような自主公演がありましたもので、拝借する会場さまに問い合わせ先の対応をお願いするわけにもいかず、ぬえが自分で対応することにしました。この番号が「石巻かほく」の記事に掲載されたのですね。もうこの日は移動中、女川町の公演会場での準備中。。果ては面装束を着けて出番を待っている間にも電話が鳴り続けました(さすがに面を着けている状態では対応はできず、メンバーが代わって対応に当たってくれました)。

こんなわけで突然 問い合わせ対応という新たな仕事も加わった ぬえは、運転を代わってもらって。。3つも4つも作業を抱えながら女川町に向かいました。

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