5月16日。
明日の午後15時の便で沖縄に帰るだけである。
未だ時計は15時過ぎだ。
急遽、思い立ってアメ横に行ってみることにした。
初めて行く土地なのでワクワクした。
乗り換えも苦ではなくなった。
アメ横の入り口に立った時、初めてのような気が全くしなかった。
横丁の人混みに揉まれる。
この時期のこれじゃ年の暮れはさぞや大変だろうと思った。
いろいろな店を覗き、時には入ってみる。
目的もなく、思いつきで来ただけだから、格別に目を引くものはない。
横丁の路地は長いようだ。
どれくらい歩いただろうか、疲れたので路地に入った。
露地にテーブルを並べている中華料理店が目に入った。
そういえば、レンガ倉庫で休んで以来、何も口していない。
客の多そうな店を選んで座った。
この店、珍々軒だ。
ビールと餃子を注文した。
飲み屋では飲むことのない生ビールがひどく美味かった。
餃子がうまかった。
再び人混みの中に入る。
そろそろ戻る時間かと、元来た道を引き返しながら店を覗いた。
サングラスのスタンドが目に入った。
いろんな形状のサングラスがあるな、と眺めていると
「これなんかお似合いですよ」と若い、スラッと背の高い店員が手に取ってくれた。
「サングラスは掛けたこと無いんよなあ」とつぶやきながらかけてみる。
「あ、似合いますよ」ときた。
鏡の顔が別人に見える。
「アメ横で何買った?」と言われるに間違いないと思い、
「アメ横の唯一の思い出」に買うことにした。
「かけて行くからいいよ」と包装を断り、再び人混みに入る。
初めてのサングラス。
人々の目線は一向に自分に向かない。
行き交う人は全く無視だ。
「強面のおっさん風」をイメージしていたのだが無視、無視。
そんなわけでほっとするやら、何か物足りなさを感じるようでもあった。
時計を見ると18時前。
浅草に寄ってみることにした。
浅草は昼間の仲見世通りしか知らない。
「夜の仲見世」はどうだろうと期待に胸が膨らんだ。
歌に名高い「六区」の風にあたってもみたかった。
遠くに雷門が見えてきた。
地下鉄からだと結構遠いなと・・・仲見世のシャッターが殆ど閉まっている。
人の姿も疎らだ。
道を尋ねた時、
「もう仲見世は閉まってないかなあ」と言った中年の男性の言葉が蘇ってきた。
シャッターの閉まった仲見世風景は侘しいものだった。
取り敢えず、参拝だけはと奥へ進んだ。
何枚か写した。
中天にかかる満月がわびしかった。
結局、ショックで「六区」のことは、すっかり忘れていた。
18時過ぎにシャッターが降りるなんて考えられなかった。
沖縄の国際通りは夜の9時といえば、通りは昼よりもにぎやかだ。
観光地だろう、と合点がいかなかった。
ホテルへの帰り道、コンビニでおにぎりとサンドウイッチを買って帰った。
21時を過ぎていた。
あれから3ヶ月少々経ってみれば、懐かしい。
写真の数はアメ横2枚、浅草5枚であった。
写真の数は少なかったが、脳裏には、はっきり焼き付いた。
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明日の午後15時の便で沖縄に帰るだけである。
未だ時計は15時過ぎだ。
急遽、思い立ってアメ横に行ってみることにした。
初めて行く土地なのでワクワクした。
乗り換えも苦ではなくなった。
アメ横の入り口に立った時、初めてのような気が全くしなかった。
横丁の人混みに揉まれる。
この時期のこれじゃ年の暮れはさぞや大変だろうと思った。
いろいろな店を覗き、時には入ってみる。
目的もなく、思いつきで来ただけだから、格別に目を引くものはない。
横丁の路地は長いようだ。
どれくらい歩いただろうか、疲れたので路地に入った。
露地にテーブルを並べている中華料理店が目に入った。
そういえば、レンガ倉庫で休んで以来、何も口していない。
客の多そうな店を選んで座った。
この店、珍々軒だ。
ビールと餃子を注文した。
飲み屋では飲むことのない生ビールがひどく美味かった。
餃子がうまかった。
再び人混みの中に入る。
そろそろ戻る時間かと、元来た道を引き返しながら店を覗いた。
サングラスのスタンドが目に入った。
いろんな形状のサングラスがあるな、と眺めていると
「これなんかお似合いですよ」と若い、スラッと背の高い店員が手に取ってくれた。
「サングラスは掛けたこと無いんよなあ」とつぶやきながらかけてみる。
「あ、似合いますよ」ときた。
鏡の顔が別人に見える。
「アメ横で何買った?」と言われるに間違いないと思い、
「アメ横の唯一の思い出」に買うことにした。
「かけて行くからいいよ」と包装を断り、再び人混みに入る。
初めてのサングラス。
人々の目線は一向に自分に向かない。
行き交う人は全く無視だ。
「強面のおっさん風」をイメージしていたのだが無視、無視。
そんなわけでほっとするやら、何か物足りなさを感じるようでもあった。
時計を見ると18時前。
浅草に寄ってみることにした。
浅草は昼間の仲見世通りしか知らない。
「夜の仲見世」はどうだろうと期待に胸が膨らんだ。
歌に名高い「六区」の風にあたってもみたかった。
遠くに雷門が見えてきた。
地下鉄からだと結構遠いなと・・・仲見世のシャッターが殆ど閉まっている。
人の姿も疎らだ。
道を尋ねた時、
「もう仲見世は閉まってないかなあ」と言った中年の男性の言葉が蘇ってきた。
シャッターの閉まった仲見世風景は侘しいものだった。
取り敢えず、参拝だけはと奥へ進んだ。
何枚か写した。
中天にかかる満月がわびしかった。
結局、ショックで「六区」のことは、すっかり忘れていた。
18時過ぎにシャッターが降りるなんて考えられなかった。
沖縄の国際通りは夜の9時といえば、通りは昼よりもにぎやかだ。
観光地だろう、と合点がいかなかった。
ホテルへの帰り道、コンビニでおにぎりとサンドウイッチを買って帰った。
21時を過ぎていた。
あれから3ヶ月少々経ってみれば、懐かしい。
写真の数はアメ横2枚、浅草5枚であった。
写真の数は少なかったが、脳裏には、はっきり焼き付いた。
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台風の影響はいかがですか?
被害がありませんように祈ります。
へぇ~!浅草の仲見世が夜はこんなに早く店が閉まるのですねぇ~
初めて知りました!
ビックリ仰天です!
私はこの近くの台東区で生まれました。
だからB29にやられたのです。
夜の浅草の写真はきれいですねぇ~
この時間帯の写真は貴重です。
アメ横も行ったことがありませんよ。
いつか東京見物したいものです。
自分の生まれ故郷でも知らないのです。
ありがとうございます。
今回も力作ですね~
アメ横には行ったことがないので、ありがとうございました。
この記事で興味があったのが、noratanがサングラスを買ったというところです。
noratanがサングラスをかけたところは見たことがありませんので、みたいものです。
今回で旅行の報告おわりですか???
お疲れさまでした。
毎度のことですが、noratanの記憶力と文書力に感服しました。
次の力作を期待しております。
みんな雷門の下で、凄い人混みの写真ばかりですよね(⌒▽⌒)
今回の旅行で、noratanさんの行動力にビックリしました。
旅の楽しみ方は人其々ですから、視点の違う旅で素晴らしかったです(^^)
ベルさんだったら、行きたい所は省略って事が多いのですが、
旅の計画は娘が立てるので、色々行きますが、中には、
キャンセルしたりするツアーも有ったりします。
日本も治安が悪くなったけど、まだまだ夜の外出は大丈夫ですよね(笑)
外国は、夜はツアー以外では危険で行けませんね。
特に個人旅行はNGです、日本人は狙われ易いですからね(^^)
北海道とばかり思っていました。
仲見世が閉まっていたときはがっかりしたり、徒労だったと悔しくもなりました。
旅って不思議ですね。
最近では良い経験、いい風景がみられてたと喜んでいます
大切にしておきます。
この歳、旅行もそんなには出来ないでしょうし、温めていた目的地ですから印象深いのでしょうね。
たっぷり時間はあったし、気儘な旅でしたから印象に残ったのかもしれません。
今でも目に浮かぶ景色や街の雑踏などありますが、どこを探しても写真はありません
その内、脳内に撮影された記憶を映し出すカメラか映写機が発明されるでしょう
旅行記は面白く拝見しています。
夜の浅草、もう少し冷静に受け止めればよかったと反省しています。
冷たく拒絶するような、無機質なシャッターの店、店。
はっきりと映像は浮かぶのですが写真は一枚もありません。
落胆が大きかったので、他のことには気が向かなかったのでしょう。
見知らぬ土地で夜を彷徨するのは、女性は特に危ないですね。
わたしは犬、しかも野良犬ですから、夜の露地も出歩きます。
周囲の人々のにおいや、町の風を敏感に感じることができるのです
とても珍しい色々なショット、見せていただき、siawase気分です。
ありがとうございました。
ブログ交流で、ちょっと得した気分、いいものですね。
応援ポチ。
あのごちゃごちゃした雰囲気がいいですよね~
最近、買物はスーパーが殆どで、たまにデパートです。
肉屋、八百屋、魚屋などの個人商店は90数%ないです。
浅草は昼間行きます。
夜の浅草・・ホッピー通りや神谷バーで飲むのが夢ですが
帰りの事を考えるとね
仲見世通りのシャッターの絵は綺麗だったでしょう~
やっぱり一度、夜の浅草行きたいです。
アメ横は沖縄のスーパーと比較にならないくらい安いですね。
ホッピー通り、神谷バー・・・やはりポイントが有るのですね。
高倉健の「唐獅子牡丹」の歌詞に出る六区が浅草と知ったのは10年くらい前です。
次にでも行ってみましょう。