あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の社会~いずこも同じか一部の不心得者~観光立県の名にふさわしくありたい

2012年07月14日 23時03分39秒 | Weblog




 久々に夜明けのわが愛する公園の展望台から夜明けを楽しんだ。
高台といっても小さな小さな展望台である。
ビルに邪魔されて日の出を見ることはできなかったが、それでも清々しい朝を満喫できた。
この公園は手入れの行き届いた公園だからだろう。



 降りがけに足元にジュースの缶が置いてあるのをみつけた。
もちろん空き缶である。
一瞬、汚らしい物をみつけた嫌悪感に気分は一転した。
やがて、この清掃された塵ひとつない場所に、丁寧に空き缶を置いて行った者への腹立たしさと言い知れぬ気味悪さを感じた。


 前日の昼下がり。
このテーブルに座り、缶コーヒーで一服していたら「おばさん」が掃除道具を一式抱えて現われた。
手に灰皿をもっているわたしの手元をじっとみていたが、先ず、落ち葉や花壇のゴミを拾い始めた。
「この暑いのに大変ですね」とわたしは声を掛けた。
「慣れているからーーー。あなたヤマトンチュウ?」と不思議そうに覗き込むようにみる。
「そうだよ。なぜ?」というと
「言葉が違うから。ウチナンチュウみたいに顔の色が黒いから」と遠慮する風もなく云う。
「陽に焼けたのね」となぐさめてくれる。
「いや、地黒。できるだけ陽に当たらないようにしているんだけど、油断して2,3時間も当たろうものなら1年は褪めない。褪めても変り映えはしないけどね」
束の間であったがこういう他愛ない会話が印象に残っていた。
その翌日がこれだった。この空き缶である。



 昼過ぎにはこのように弁当の食べかすやビニール袋が捨ててあった。
この場所は昼時になると入れ替わり立ち代わり昼食をする人たちが弁当をひろげる。
公園の周りに車やバイクを停めているところをみると近所の人たちではない。
朝は早くから自転車、バイク、車に乗っていろいろな人たちが涼を求めてやって来ていたのは知っていた。
若者もグループで来て、夜遅くまで屯しているが数台の車やバイクが停めてある。
親子ずれあり、蝉獲りの子供たち、老夫婦など様々な人たちが利用している。
また、恋人同士だろうカップルが、長い間、話し込んでいることもある。
そうしたありふれた風景がこの公園にはある。





 エイサーの練習をする園児達。





 きょうもこのブログを書きながら窓外に目を移すと7,8人の中高年の男たちが集まっている。
ジュースを飲み、タバコをふかしている。
傍らには、無用になったビニール袋等がみえる。
持って帰ってくださいよ、と祈る思いでみている。
 その傍を休日には蝉獲りに来る母子連れが通りかかった。
いつもは横の水道でのどを潤しているが、きょうは占拠された憩いの場を横目で見ながら通り過ぎた。
 2時間後、この場所から男たちはいなくなっていた。
後にはビニール袋と空き缶、タバコの吸殻が散乱していた。





 数日前、公園を清掃する数十人のボランティアの姿があった。
朝の8時を少し回った時刻だったから、出勤、登校前の人たちだろう。
それぞれが白いビニール袋を手にしていた。


 心ない輩は、この公園を使うものの極一部であろうが、文化の高さはこの一部がいるかいないかで決まる。
どこにでもある風景だろうが、なぜか空しい。
今の日本の社会の縮図のような気がする。


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