あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の飲食~近くの居酒屋~DEKI屋

2009年07月10日 17時26分01秒 | Weblog
 沿道のガジュマル並木の気根を携帯で撮った。
20数年前はどこからみてもガジュマルと判るほど気根が不気味なほどに風に揺れる風景を見たものだが、最近は、余り見なくなった。なれた所為だろうか。





 この十字路に創食・Bar[DEKI屋」がある。
2ヶ月ほど前、飛び込んだ小さな居酒屋だが、小料理がうまい。
若かったころのふるさとの町には、こんな店があったなと懐かしく入った。
 若い夫婦でやっているが、カラオケがないのがいい。
最初に入った日のこと。カウンターにひとりの若い青年が、おかみ相手にひとりのんでいた。
酒が進むほどに、いつの間にやら彼ら話と一緒に語り笑うようになった。
店の夫婦も美男美女だが、彼もなかなか精悍な顔立ちの好青年だった。
語り口も歯切れがいい。

 話題がオリオンビールになった。
「われわれの飲み仲間でオリオン会というのがあってね、半分以上はナイチヤーなんだけど、毎月飲み会をやっていたんだ。時にはゴルフもねー」
「脱会は自由、入会は紹介者がいて満場一致でないと会員にはなれないというもので会則もひとつだけーーー」
「沖縄では、ビールはオリオンビール以外は飲んじゃ駄目、勿論、飲ませても駄目、というものだった」
突然、かの青年が、
「オリオンビールって好きですか」
と目を輝かせて顔を近づける。
「ちょっと待っててください」
というなり、いきなり店を飛び出した。
20~30分して息せき切って戻ってきた。胸にアルバムのようなものを抱いている。
「これ、オリオンビールの記念の年に限定版でもらったものです。見たことありますか」
と誇らしげに云いつつアルバムを差し出した。立派な何周年かの記念アルバムであった。
ページをめくってはいたが、この青年の誠意と純情に感動して何を見たやら覚えていない。
沖縄って、沖縄の若い男性はみなこうだったような気がする。久しぶりに沖縄の青年に出くわしたような気がした。
あとで判ったことだが、青年とおもったけれども既に40歳をひとつふたつ出ていた。店の主人の同級生だという。
「さわやかな好男子」だった。

 数日前、この店の前を通りかかりバーボンをいっぱい飲んだ。
肴に注文した「イカのてんぷら」がうまかった。味付けが薄味がいい。
すでに、後輩だという男性二人が明るく、そう、明るく飲んでいた。

 二人連れや家族や女性にはいい店だ。
値段も手ごろなのがいい。

 母方の今は亡き祖母が
「類は類を呼ぶ」
と云っていた事を想い出した。
「店は客がつくるもの」
そういった先輩もいた。

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