あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄での出来事~またまた不愉快な思いをさせた~人生後悔ばかり

2009年06月04日 20時25分35秒 | Weblog
羽地内海の小さな島の風景。本島と屋我地島を結ぶ屋我地大橋から撮影した。
陸続きのようであるがレッキとした島である。
屋我地大橋を渡り、車で7,8分のところに、屋我地島と古宇利島を結ぶ古宇利大橋がある。
屋我地大橋も古宇利大橋も徒歩で渡ることを奨める。往復歩くとなお良い。
日頃、歩き慣れてない人には億劫かもしれないが、歩いて、決して損はしない。「旅」の醍醐味は歩きにあり。(写真はクリックすると大きくなる)


 いつもブログに書いている浦添の居酒屋でのこと。
その夜は、宵から飲み始め、陽が落ちる頃には少々酒も入っていた。
友人の小佐野(本名ではないが風貌から私が名付けたニックネーム。但し、私以外は知らない)が、入り口で会ったとか、いつも二人連れでくる女性と一緒に入って来た。彼も少々酒が入っているらしかった。
彼女は連れの男性が来るのを待っているのか、左側に2つ3つ席を空けてカウンターに座った。右隣には件の小佐野氏。
 店の客は皆顔馴染み。早速、小佐野氏はそれぞれの先客に杯を挙げ、話し始めた。
その夜は気分があまり良くなかった。早々に、カラオケで憂さ晴らしと下手な唄に興じていた。
そのときである。
小佐野が右隣から、2つ3つ左のカウンターにいる彼女に向かって大声で話しかけ、何事か話し始めた。
カラオケの音量を超えて、離れた人に話しかけるのだから、怒鳴るようなものだ。
カラオケは聞こえない。唄どころではない。
「いつもこうなんだあんたは!」
感情が昂ぶるままに怒鳴ってしまった。
「あんたが話しかけるから悪いんだ」
バツが悪くなったとみえ、小佐野は頻りに彼女の所為にする。
何度も何度も。
「彼女は関係ない!」
むしゃくしゃしてきた。勘定を済ませて席を立った。
「もう帰るの?」
と何事もなかったような顔でいう。
小佐野の悪いくせで、よく注意したものだが一向に改めない。
「おもしろくないから帰る!」
少々大人気ないな、と気に掛かりつつも店を後にした。

 数日後、
「優子ちゃんは今日は来ないの?」
といつものように、いつもの変わらない問いをママにした。
「あの日から見えない。怒っていたからー」
「えっ?俺何かやったかな?」
「私が話しかけた所為にされた、とひどく怒っていたから」

数日後、
「やはり来ない?」
「来ない」
これには参った。
そこまで深慮できなかった。
彼女が話しかけた訳でもなく、彼女は一声も発してない。
しかし、小佐野が彼女の所為にしているとき、
「あなたは関係ないよ」
と一声かけることくらいしておくべきだった。
「あなたではない。憤慨しているのは自分の所為にされたこと。それも何度も何度もー」

 そんな常連のいる店には誰だって行きたくない。
直ぐ、怒って帰る客。
いとも簡単に人の所為に出来る客。

 彼女のささやかな楽しみを奪ってしまった。
配慮だとか、マナーだとか、品位だとか、したり顔で話す己が恥ずかしい。

 小さな出来事かもしれないが、一生忘れられない恥部となってしまった。
願わくは、あのさわやかなカップルがいつものようにカウンターで談笑する姿をみることが出来ればと願うばかりである。
相手だけでなく、周囲の影響も考えねばならない。人の集まるところでは当然のことであるが、今の社会はそうした配慮が全くないと痛烈に批判してきた己が恥ずかしい。

 そういえば、彼女も彼女の連れもそうした気配り抜群のカップルである。