あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の風景~貯水槽と屋上の角~

2009年03月16日 15時24分13秒 | Weblog
 写真の左下の建物の屋上。4本の柱が突き出ている。将来建て増しをするために準備されたものという。(写真を左クリックすると大きくなります)
 屋上にあるタンクは貯水槽。どこの家庭にも準備されている。雨の多い沖縄ではあるが、5月末から6月の梅雨明けを過ぎると12月までは雨は少ない。
夏はダムが渇水状態になることが多かった。節水、断水がたびたびであった。
貯水タンクはその自衛手段である。
十数年前、新たなダムが出来て、渇水、節水などの言葉を聴くことは少なくなった。

 沖縄に住み始めた20年くらい前は、よくスコール?が来た。
晴れの予報でゴルフを楽しんでいると、午後3時前後になると、一点の雲もない青空が、突如、黒雲に覆われたと見る間にザーッと強烈な雨が降り出したものだ。雨脚が強烈で傘など役に立たない。横殴りと跳ねっ返りで膝上もずぶぬれになった。
30分もすると雲はいずこかへ過ぎ去り、真っ青な空が戻ってくる。再び灼熱の太陽が降り注ぐ。
暑くてうんざりしている時は、この雨が命を蘇えらせてくれた。

 「スコールが来なくなったなあ」
と気付いて10年以上もなるだろうか。
 台風も来なくなった。今年は未だにひとつも発生していない。
台風は発生しても本島を避けて北上する。だが、八重山諸島は大変だ。
 梅雨も、沖縄に来た20年前は男性的だった。雨ではなく、バケツの水をぶっかけられたように空から水が降り注ぐ。真夏のスコールほどじゃないが、降り方は暴力的だ。傘など役に立たない。せいぜい、首から上が雨を凌いでいるだけだ。風もないのに。
ひと通り降ると青空さへ現われる。
余談だが、先日、ある本に書いてるところによると、「五月晴れ」とはこの梅雨の頃の雨の合間に晴れる空だとあった。文字通り、五月晴れで清々しかった。
最近の梅雨は、雲は低く垂れ、薄暗く、湿った空気が澱み、しとしとと一日中降る。

 イジュウの花も終わり、つつじが満開だ。
いろいろな花が咲いているが名前が判らないので写真に載せる事もできない。 
一月中旬、本島の北中城(きたなかぐすく)村に「ひまわり祭り」をはじめたというニュースをみてたずねてみた。広い畑がひまわりの花で埋まっていた。まだまだ、「まつり」というには程遠いが、ふるさとの近郷の人たちが集まり、冬の日向のひと時を過ごすには充分だと感じた。
静かで穏やかな風もよかった。
その日はまぶしいほど陽の光も明るかった。

暖かだった。