のらのら

『No Running No Life』を合言葉に集まったいつも走っている人やたまにしか走らない人たちの集団。

第1部 空木岳から極楽平まで(がんちゃん)

2018年08月19日 | がんちゃん登山
では前日から…

といつものように書き始めたらA4で10ページになってしまった
良い写真も無くて恐縮であるが、記憶力が悪くなってきているので次回につながるように残しておきたい。
ただし長すぎてもしんどいので2部に分ける。


第1部 空木岳から極楽平まで


登山口近くの駐車場での車内泊なので暗くなる前に着ければよい。
8/11(山の日)はお盆休みということもあり午前を中心に丁度京都東ICあたりで渋滞(18km)していたのが15時前に出発すると渋滞は解消されていた。

一宮JCあたりでわずかに渋滞したのみで約3時間で駒ケ根SAに到着
晩御飯を食べようかと思ったがあまりおいしそうなものもなく(すみません)、SAのコンビニで明日の準備を兼ねて軽食を購入した。

ICを降りると数分で駐車場。これは非常に便利
翌日に利用するであろう「こまくさの湯」も近い。

早速寝床の準備をし、フラスクにお茶や水を入れ、行動食も詰めていく。
早朝4時出発の予定なので起床後では何か忘れる可能性あり、暗くなる前には済ませておきたい。
レインウェアや防寒着、ヘッドライト、エマージェンシーグッズ、熊鈴、その他食糧も詰め終えたらそこそこ重くなっていた。
これをかついで走れるのか、若干不安になる

21時に寝ようとしたが暑くて眠れない。
いつものようにワクワクさんも睡眠を邪魔するが、日没後も以外に気温が下がらず
蚊その他の虫も居たが結局はドアを半分開けて寝た。
例年だとここまで暑くないのかは不明
しかしウトウトしつつなんとなく寝ていた様子。3時に起床しトイレ、洗顔などを済ませた。

さて、ずっと楽しみにしていたアルプストレイルラン(スピードハイク)
いよいよスタート


菅の台バスセンター 
4時出発


こんなに重いザックを担いで走るのは初めて。
そしてヘッドライトを着けてのスタートは久しぶり。
まずは空木岳を目指すが、登山口から山に入ると何か懐かしい気がした。
そう、ヘッドライトで登山口を探したのが屋久島縦走のスタートを思い出す。
トレイルの斜度は走れる程度だが蒸し暑いし分岐が多いので注意深く進む。


空木岳登山道入り口 43分 
4時43分 予定4時35分


ここに駐車場があり10台程度とまっていた。
同じくトレラン風の人達も出発するところでその後も数人の登山者を抜いた。
この辺りは箕面を上がっていくのと似ている。

そのうちに夜が明けた。


池山小屋水場 1時間17分 
5時17分 予定5時15分


まだ1時間ちょいしか動いていないので水場に用は無かったが、記念に顔を洗っておいた
どんどん登っていくが時折小雨が木の葉にあたっている音がする。

やはり今日は天気が良くはならないだろうか。


空木岳カール分岐 2時間45分 
6時45分 予定6時50分


予定時間に深い意味は無いが、予定を上回るペースで上っていることを確認し安心する。
ちなみに予定時間をスマホで時々確認しながら上ると、まさかの道迷いにも気が付くし、計画を大幅にオーバーするようならエスケープ等を考える良い機会になる、と思う。
ここは右ルートを選択すると間もなく開けて

こんな景色(いわゆる森林限界)になる。
ガーミンでは2500mぐらい。バスセンターは860mなので1700m程度上ってきた。
今になって思うが、辛い上りであった記憶が全くない
なぜならこの後のほうが辛すぎたから


振り返るとガスが…


そして巨岩が出迎えてくれた。


駒石というらしいがスマホでは迫力が無さ過ぎて残念。


これからずっと付き合うことになるハイマツ。松ぼっくりもある。


駒峰ヒュッテを過ぎ


空木岳2864m 3時間22分 
7時22分 予定7時20分


百名山登頂!の喜びはほとんどない
見ての通りガスだらけでがっかり。


丁度良い岩があったのでおにぎり休憩(7分)。
ちなみに上ってくる途中にすでに一つ食べているので二つ目。
水はここまでで500m消費したのでフラスクの入れ替えとさすがにTシャツは涼しすぎるのでユニクロで買った2000円台のウインドブレーカーを着た。

空木岳から下り始める。
あまりに険しすぎて写真を撮っている場合では無かったのだが、かなり時間がかかってしまった。
結構序盤なので詳しくは覚えていないが結構大変だったと思う。

これは一息ついて振り返ったところ。


木曽殿山荘 4時間8分 
8時8分 予定7時50分


空木岳での止まっての休憩は予定時間に入れていないので7分も休憩したせいか予定から遅れ始めた
次の東川岳までの上り返しは結構きつくてふくらはぎにきたのと、ザックの重みを改めて感じだした。


東川岳2671m 4時間25分 
8時25分 予定8時10分

東川岳が悪いわけではないけど、この登頂した時のがっかり感は何だろう

この木の棒しか撮影するものが無い。

こんなところを登ったり下ったりの繰り返しはあるが、いっこうに景色は楽しめず。


熊沢岳2778m 5時間20分 
9時25分 予定9時10分


おそらく眺望がすばらしいので、わざとこんな素朴な木の棒にしているのだろうか…
すれ違う人に聞くとまだまだ険しい道のりが続くらしい
それはそれでスリリングだが、走れないのもあってちょっと寒くなってきた。

でも尾根の東の道は暖かく、高山植物も咲いていた

さてこの後、事件は発生した。
かなり怖めの岩を下ろうとした時、
ポケットにスマホが無いことに気づく。

         

「落としたっ

えらいことである。
まず考えたのが遭難時などの連絡が出来なくなること、そして大して大事でも無いがデータは多いし、来た道は人が少なすぎて見つかる可能性が低いこと。
ていうかどこで落とした?
まさかもう崖から落ちてしまったか

とにかく引き返す。
よく考えたらさっきスマホで写真を撮った花の所までのどこかにあるはず。

…すると2分戻っただけのそれも普通のわかりやすい土の上で発見した


その時の泣きが入った写真。
あー良かった


スマホ見つかった記念にチングルマ(稜線の東はガスが少ない)


と、檜尾岳が見えた(稜線上はガスがすごい


ちなみに晴れているとコレ!!(もしかして今日は最悪の天気??)


檜尾岳2728m 6時間22分
 
10時22分 予定10時10分


とにかく雨風が強い
雨は大粒で雹に見えるほどになっているので、岩に隠れてレインウェアを重ね着。(ウインドブレーカーを脱ぐ余裕はなかった)
ここからバス道に下りていくエスケープルートはあるが体力的には全く大丈夫なので先へ進む。
今回は険しい岩を越えるごとにお腹がすき、食べまくりだったせいかしんどくならない。

しかし雨はやまないし寒い
下界は酷暑なのにここは寒い
雨で濡れているのに加えて風が強いからだろう。
できるだけ走れる所は走るが、さすがに上りはスピードが遅くなってきた

このまま行けるとは思うが、もしかして低体温なんかにならないだろうか?
そんな弱気な、いやまともな?考えが頭をよぎる。

やめるか


しんどくないけどこのまま行っても宝剣岳はさらに危険だし、次の極楽平から千畳敷に下りてロープウェイでのエスケープをしようと決めた、
その時の顔。



第2部へ続く
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中央アルプス、空木岳、木曽... | トップ | 第2部 宝剣岳から木曽駒ヶ岳... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (108)
2018-08-19 21:06:34
最後めちゃ笑いました(笑)
しかし本当にガスってますね〜
携帯がすぐ見つかって良かったです!


突如現れた108でした(笑)
返信する
>108 (がんちゃん)
2018-08-20 19:34:43
お久しぶりです。
ブログでお会いするのはいつぶりでしょうか?

寒さが伝わったかどうかわかりませんが、このままでは体温が奪われてちょっとやばいかも、みたいなレベルでした。
返信する
Unknown (セル修)
2018-08-20 20:25:12
車中泊からこの旅の楽しさが伝わってきます!!

スマホ、滑落してなくて良かったですね!

天気の悪さは眺望を奪うだけではなく、体温まで奪ってしまいますね。尾根は風があるだけにユニクロだけではヤバいです!

さてこの続き、、、生きて帰ってきたのか気になります
返信する
>セル修 (がんちゃん)
2018-08-22 19:57:40
スマホの滑落はそれに気づいたとしでもどうしたら良いのかわかりません。
取りに行くとおそらく自分も滑落してしまいそう。

夏で3000mもないのにあの寒さはきつかった。
7月の富士登山競争では雨が降っていなかったので寒くなかっただけやね。

やっぱり山はコワイ!!
返信する

コメントを投稿

がんちゃん登山」カテゴリの最新記事