銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

さらば夏、又来る日まで

2022年08月31日 | 見かけだおしNのつぶやき

朝晩の風に、季節の変化。

セミはどこへやら、すっかり秋の虫の声。

不思議と、あれだけの熱帯夜に悩まされたのに、ちょっぴり寂しい。

今年の夏は、「3年ぶり」がキーワードになりました。

観光業においても、お祭り・イベントものが復活した夏でした。

まぁ、徐々に日常が戻ってきている、、、ってそもそも日常って何?

3年前の当たり前が、すでに当たり前でなくなっている今。

過去を基軸に、今を語るのはもはやナンセンスかも知れませんね。

となるとナンセンスを語りたくなるのが人情ってもの。うん?

 

そのキーワード通り、3年ぶりに日本へと帰国した友人。

イタリアでガイドをしています。

せっかくなので?

この夏、銀のステッキで添乗の仕事を手伝ってもらいました。

 

何が新鮮だったかというと、

「旗が汚い、会社の顔でしょう!」

「集合場所で、他社のツアーのお客様が興味示してたよ。

 すぐ営業できるよう、配布チラシ用意しておかないとアカンやん!」

「ツアーの報告を書きたいんだけど、フォーマットとかないの?」

 

ああ、旅行業を始めてスタッフに口すっぱく言っていたこと。

慣れに完全に甘えていることをズバリいい当てられて恥ずかしい。

 

何より彼女が放った言葉で、走馬灯の如く一巡して、ハタと気付かされたこと。

 

それは反田さんのピアノコンサートでのことでした。

当たり前ですが、ツアーは即完売。

今をときめく人気ピアニストの公演です。

 

ツアーの打ち合わせで、彼女、しらっと言ったんですよね。

「チケット余ってたら、行きたいわ」

ブルンブルン。

「何言ってんの、キャンセル待ちもいっぱいで、無理無理」

にべもない私に、

「でも当日キャンセルの人出たら、代わりに聴いてもいい?」

この言葉は響きました。

忘れていました。

そうだ、この仕事の大きな楽しみ。

その一つが、自分では知ることがなかった世界を見せてもらえること。

 

旅行業についてから、いろんな世界を見せていただきました。

個人では到底行き着くことのなかった場所へ、

どれだけ足を踏み入れさせていただいたでしょうか。

 

すっかり添乗業務が慣習になっていた私に、

「ラッキー!」

チャンスが有れば嬉しいと、彼女のこの素直な言葉。

そうだ、そうだ。

 

薄っぺらいなりに、未知との遭遇を重ねて、今の自分があります。

自らでは追いつかないほどのたくさんの経験。

どうも最近、旅を楽しむそのものを置き去りにしていたようです。

知ることのチャンスを自ら放棄する回数も増えています。

生意気な。

 

久しぶりの日本を満喫して、そろそろイタリアへ帰る彼女。

「ごめん、お土産これしかなくて」

ブルンブルン。

蝶々パスタの麺より、エスプレッソの飴より、いい物をいただきました。

 

次回は、イタリアで会おうね。

ありがとう、うちの旗を洗濯してくれて。

■銀のステッキ 芸術爆発祭り■

日程 9月7日(水) 

集合 阪急大阪梅田駅 9:45集合

内容 大阪中之島美術館 展覧会岡本太郎

   人気のフレンチ店のコース

金額 10,500円

皆さまのご参加をお待ちしております!

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旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-t.com
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