銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

インドの甘い誘惑

2009年10月02日 | のほほん同志Aの日常
「中国とインドを一人旅できたら、世界中どこでも行けるよ」

十数年前、バックパッカーの間ではまことしやかに、こう囁かれていました。

その言葉に十分すぎるほど怖じ気づきながらも、
中国にはどうしても行きたくて、
学生時代の卒業旅行には1ヶ月の中国ひとり旅を敢行。

言葉は通じない、安宿では誘拐されそうになる、
何時間歩き回っても、今日の宿が見つからない…。
3日目にして早くも逃げ出したくなった弱い心を支えたのが、絵ハガキ。

店先で30枚買って、1日1枚、家族や友人に出すことにし、
「このハガキがなくなれば、日本に帰れる…」
そう自分に言い聞かせながら、
毎晩ハガキを数えては、少しずつ減るのを楽しみに過ごしました。

出だしはさんざんだったものの、その後はいつしか馴染んでしまい、
1ヶ月後、帰国直前の上海では、すっかり地元っ子に間違えられるほどに。
中国とは相性が良かったのか、その後も公私含めると10回以上訪ねたことになります。

しかし、インドは…
残念ながら、まだ一度も足を踏み入れていません。

「人間は犬に食われるほど自由だ」 であまりにも有名な、藤原新也の『印度放浪』。
沢木耕太郎の『深夜特急』や、椎名誠の『インドでわしも考えた』。

インドの旅の面白さ、すさまじさを描いた名紀行文を読んでも
学生時代はちっとも食指が動かなかったのに、
今ごろになって急に、「インドに行きたい!」と思い始めてしまいました。

きかっけは…
なんと、「仏陀」、そして「般若心経」。
いきなり大きく出ました(笑)。

まだ仏陀と呼ばれる前の、
ゴータマ・シッダールタその人が生きた土地を歩いてみたいなぁ、と。

私、スピリチュアルや霊感ものは、大の苦手です。

そうではなく。
圧倒的にオモシロくて打ちのめされ、そして勇気づけられる、
「般若心経」の解説本に出会ってしまったのです。
10冊ばかり購入して、
悩める友人知人にかたっばしから配っていこうかしら、と思うほど。

バックパッカー時代、ちっとも心にひっかかってこなかったインド。
でもいつ、何がきっかけになるか分かりません。
50代からインドに魅せられた日本画家の秋野不矩(ふく)のように、
いつか本格的に吸いよせられそうな予感――。

ひとりでインド熱高まる今日10月2日は、
インド独立の父、マハトマ・ガンジーの誕生日でした。


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