地盤強化と地震防災⑤

2022年03月04日 | 防災と琵琶湖


作成日:2022.3.3|更新日:2022.3.5
域循環共生圏概論 ㊵

□ 地盤強化と地震防災⑤
 今回は「彦根愛知犬上地域 新ごみ処理施設整備基本
計画」の後半部分の考察を行い、「北九州市日明工場建
替事業 公共事業事前評価調書」の考察に移る予定です。
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図 クリーンプラザよこての
         
ごみ処理およびごみ発電フロー
第2章 
 2.5 計画処理量等の設定
(6)熱回収施設の計画ごみ質
  4) 熱回収施設の計画ごみ質設定 以下に示す設定方
  法により、熱回収施設の計画ごみ質を設定する。
【設定方法】 三成分、低位発熱量、単位容積重量、元
素組成、について、正規分布に従うと仮定し、低質ごみ
および高質ごみの場合の値を 90%信頼区間より求めた。
三成分:水分は、基準ごみは実績データの平均、低質お
よび高質ごみは90%信頼区間より設定(低 質>高質)。
可燃分も、基準ごみは実績データの平均、低質および高
質ごみは90%信頼区間より設定(低質<高質)。灰分は、
100%から水分と可燃分を差し引いて算出。 低位発熱量:
基準ごみは実績データの平均、低質および高質ごみは90
%信頼区間より設定。単位容積重量:基準ごみは実績デ
ータの平均、低質および高質ごみは90%信頼区間より設
定(低質>高質)。元素組成:基準ごみは実績データの
平均、低質および高質ごみは90%信頼区間より設定(炭
素・水素については低質<高質とする。酸素については
低質>高質とする。窒素については低質・基準・高質に
おいていずれも平均値。硫黄と塩素については低質・基
準・高質においていずれも平均値から標準偏差だけ上の
値)。ただし、マイナスになる場合は最小値とする。合
計が「可燃分」と同値になるように調整。ごみ種類組成:
基準ごみは実績データの平均、低質および高質ごみは 90
%信頼区間より設定(厨 芥類、不燃物類については低質
>高質)。ただし、マイナスになる場合は最小値とする。
その後、合計が「可燃分と灰分の合計」と同値になるよ
う調整。
上記の方法により算出したごみ質について、各施設別に
は下表のようになる。



新施設は、2027年度において燃やすごみの量は彦根市分
が  25,790t/年、愛荘町・豊郷町・甲良町・多賀町の4
町分が 7,367t/年を想定。また、「容器包装プラスチッ
ク」は 897t/年を想定、「廃食用油」は18t/年を想定し
ている。よって、新施設の計画ごみ質は、彦根市清掃セ
ンター(25,790t/年)とリバースセンター(7,367t/ 年)の
2 施設の加重平均により算出した計画ごみ質に、さらに
新たに燃やすごみとする容器包装プ ラスチック(897t/
年)および廃食用油(18t/年)のごみ質を加味する必要が
ある。 


(参考) 容器包装プラスチックのごみ質は、「ごみ処理
施設整備の計画・設計要領(2017)」(全国都市清掃 会議)
より以下のとおり想定した。(廃食用油も同等と想定した)


(7)リサイクル施設の計画処理量および施設規模等
   1)リサイクル施設の計画処理量 リサイクル施設の計
    画処理量は以下のとおりとする。


 2) リサイクル施設の施設規模
    リサイクル施設の規模を以下のとおり設定している。

なお、本計画では年間停止日数は以下のとおり。

※【施設整備基本構想における施設規模から変更となっ
た理由】(省略)

第3章 処理方式の検討
3.1 熱回収施設における処理方式の整理・検討
(1)処理方式の概要
 一般廃棄物のうち、可燃ごみを対象としたごみ処理技
術を下表に整理した。多様なごみが混ざっ た「可燃ご
み」には、熱処理方式(焼却方式、ガス化溶融方式)に
よって対応することが有効である。原燃料化処理は、ご
み量の少ない施設では導入可能であるが、本施設のよう
に 100t/日を超える施設には向かない。また、不具合発
生時の代替施設がある場合は導入可能であるが、本施設
のよう に広域で1つの施設には向かない。近年は、炭
化方式、亜臨界水処理方式などの技術も開発されて い
るが、炭化方式や亜臨界水処理方式は、まだ一般廃棄物
に対する実績は少ない。 基本構想では「ストーカ式焼
却方式」、「ストーカ式焼却+灰溶融方式」および「ガ
ス化溶融方式」を対象として検討。ただし、当時は灰溶
融機能を備えていることが補助金交付の要件となってい
たため「焼却方式+灰溶融」が増加傾向であったが、
2003年に国はその要件を緩和し、最終処 分場の残余年
数が確保されている場合などは溶融施設を付設せずとも
補助金の対象となることとなったため、焼却方式では灰
溶融設備の併設は減少傾向にあり、溶融を行う場合はガ
ス化溶融方式が採用されることがほとんどである。よっ
て、「ストーカ式焼却+灰溶融方式」は新ごみ処理施設
の処理方式から除外する。また、2018年度以降「流動床
式焼却方式」の新設の事例もあることから追加ることと
し、「ガス化溶融方式」は「シャフト式」と「流動床式」
の2方式に分けることとする。以上より、本計画では「
ストーカ式焼却方式」「流動床式焼却方式」「シャフト
式ガス化溶融方式」「流動床式ガス化溶融方式」の4方
式から選定。 
※ここでは、詳細は省略。変わって各概要図のみ掲載。
 1)ストーカ式焼却方式


 2)流動床式焼却方式

 3)シャフト式ガス化溶融方式

 4)流動床式ガス化溶融方式

                   この項つづく
【エピソード】


□ 自治会の役回りが過ぎ、1年開け厄払いしたもの、
 今度は班の役が回り厄開けならず、バタバタの忙中閑
 ありではないが、年賀状を整理していると、故友岡和
 雄さんの奥様(在職中は美術の先生)から毎年届く年
 賀状の挿絵が目に入り、巻頭の水彩画を転載しました。
 わたしの前職の良き先輩あり、琵琶湖環境市民運動家
 であった故人が存命なら84歳・・・。そのようなことが
 あり、旧知のひとたちに電話をかけまわることになる。
■ 片山さん、柳本さん・・・。そして、散歩中の佐々木さ
 んに繋がる。谷口さんの弔いをしたこと、今回の豪雪
 の被害(市内では煙突・家屋倒壊が酷い)状況を伺っ
 た。また、6月以降の(仕事の)忙繁期に備え体力強
 化を行っているとのことでした。
□ 辻さんには連絡とれていないが、県道(高宮-八坂
 線)と宇尾達中市道とのT字路の凍結防止設備敷設工
 事(案)の概略見積もりの件はまだ打ち合わせはでき
 ていない(連絡待ち)。

【脚注及びリンク】
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