琵琶湖と原発

2011年04月02日 | 防災と琵琶湖









【志賀原発のリスク概要】

志賀原子力発電所(は、石川県羽咋郡志賀町に
ある北陸電力の原子力発電所。



過去の主なトラブル

1989年11月9日
基礎工事で納入した鉄筋の中に、試験データが
捏造されたJIS規格違反のものがあったと北陸電
力が発表。

2004年6月10日
1号機 廃棄物処理建屋内における水漏れ

2005年4月1日
石川県羽咋市で高さ90メートルの北陸電力能登
幹線の鉄塔が、大規模な地滑りの影響を受け倒
壊し、送電できなくなったため1号機を午前4時
30分に手動停止。6月に運用開始予定であった能
越幹線の運用を早め、4月26日、運転再開。その
後、能登幹線は2006年6月に復旧したが、倒壊現
場を避けるためにルートが変更され鉄塔が二本
減らされた。

2006年1月26日
2号機 営業運転に向け試験中、原子炉隔離時冷
却系の蒸気供給隔離弁の試験をおこなったとこ
ろ、2つあるうちの1つが全閉できなかった。そ
の後、全閉することを確認したが、詳細に点検
するために原子炉を停止する。

2006年3月24日
耐震性の疑問に対し金沢地方裁判所より2号機
に対し運転差し止め命令が命じられる。北陸電
力側はただちに控訴、運転を止める予定はない
とのこと。しかし後に、タービン関連のトラブ
ルで停止している間に耐震強度を高めるための
工事を行う。

2006年7月18日
2号機のタービンにひびが入っている事が確認
される。6月15日にトラブルを起こした中部電
力の浜岡原子力発電所5号機とタービンが同型
であった為、7月5日以降、点検が行われていた。
応急処置として、問題箇所の羽根を整流板に付
け替えた上で2007年4月に運転を再開。羽根が
なくなった分だけ出力が落ちる為、新しいター
ビンに入れ替えるまでは120.6万kWで送電する
事となる。

2006年11月6日
1号機の発電機コレクタリング冷却ファンに記
録用紙が吸い込まれ、周囲の音や振動が変化し
た為に原子炉を停止する。1週間程で点検を終
える予定だったが、中性子計測器の接続ミスが
見つかったので運転再開が延期され、点検は22
日までかかった。このトラブルが原因で、点検
時に現場周辺へ記録用紙を持ち込む事が禁止さ
れる。

2007年3月25日
後述の臨界事故隠蔽による運転停止中、能登半
島地震により使用済み燃料貯蔵プール周辺に約
45リットル(放射能量約750万ベクレル)の放
射能を帯びた冷却水が飛散した。その内約8リッ
トル(放射能量130万ベクレル)が飛散したのは
養生シートの無い部分だった。

2009年4月13日
2号機の気体廃棄物処理系で通常の約3百倍の放
射性物質(キセノン133)が検出されたと発表。
同機の出力を約70万キロワットに落とし、放射
性物質の漏洩場所の特定作業を行う。外部への
放射能の影響はないとしている。


 
1999年の臨界事故とその隠蔽
1999年6月18日、本施設は定期検査中に制御棒1
本の緊急挿入試験を行なっていたが、操作手順
を誤った事から3本の制御棒が炉から引き抜かれ
た状態となり、炉は15分間臨界となった。しか
し北陸電力はこれを直ちに国に報告せず、検査
記録を改竄するなどして隠蔽を計り、
2007年3月15日になってこの事故の存在が明る
みに出た(経済産業省はこの事故を重大事故と
見て、事故の発覚時に北陸電力の社長であった
永原功を同日午後4時に呼び出し、志賀原発1号
機の運転停止を命令した。北陸電力は同日午後
6時から運転停止作業に入った)

2007年4月5日
原子力安全委員会の鈴木篤之委員長が中央制御
室や制御棒駆動機構などを視察し「抽象的な精
神論ばかりではなく、現場が仕事をし易くなる
ように」と注文を付けた。また鈴木委員長は記
者団に対し「運転員は色々な外圧に対して弱い
立場。現場の運転員にばかり負担がいくやり方
は防止策ではない」と指摘。「アラームが鳴れ
ば自動的に記録がコンピューターに取り込まれ
て鍵がか
かり、改ざんできないような仕組みが
必要でないか
」などと語ったという。






【エピソード】

 ※「隠された臨界事故~問われる原発の体質


【脚注及びリンク】

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(1)「
日本原子力研究開発機構
(2)「
日本の原子力発電所
(3)「放射性物質による環境汚染予防に向けて
(4)「
地域防災計画データベース:消防庁防災課
(5)「ストップ!プルサーマル・北陸ネットワーク

(6)「北陸電力 志賀原子力発電所の紹介

(7)「地
震大国に原発はごめんだ」
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