田島公子さん(越生町前町長)です。
脱原発首長会議のメンバーとして5月20日から27日までドイツに行かれました。
ドイツ西部のノルドライン・ヴェストファーレン州とラインラント・プファルツ州の
各地を視察されたそうです。
ドイツではご存知、福島原発事故の直後にメルケルさんが2022年までに
すべての原発を停止する方針転換をしました。
視察されたことを少しご紹介します。
・再生可能エネルギーの目標は
2020年 35%
2030年 50%
2050年 80%
・風力、太陽光、バイオマスの比率が高い。
・ダルムシュタットでは大手電力会社HSEを訪問。
市が会社の90%の株を持っています。
ドイツでは自治体が電力会社を持つのも珍しくない。
・ミュルハイム・ケーリッヒ原発は、地震が多い地域であること、
手続きにミスがあったということで100日しか稼働せずに10年以上
運転停止で廃炉作業中。
・大手電力会社は4つ。小さいものは約800社。
あちこちの自治体が水道と同じように電力や熱を売っている。
・人口1万5000人の市で巨大な揚水発電書をつくろうとしている。
シマラー市の取り組みです。自然エネルギーの電力安定のための補完と
考えている。
・アーヘン市
アーヘンモデルとして知られているところ。
1955年に太陽光は10倍、風力は2割増の価格の固定価格買取を始めた。
市の土地を安く提供するかわりに、エネルギー消費を15%以下にする住宅を作らせている。
・ザーベック市
人口7000人で2030年までに町全体が消費するエネルギーを自然エネルギー
(風力・太陽光・バイオエネルギー)で賄おうとしている。
楽しい旅行中のエピソードも交えて楽しいお話でした。
緑の党の副代表をはじめ、ドイツでは女性が大活躍しているそうです。
偉そうでなく普通の気さくな方が多かったとのこと。
ドイツの先進的なエネルギー政策を伺っていて心の底からうらやましいと思いました。
日本は福島原発事故という、とんでもない経験をしたにも関わらず
性懲りもなく原発は稼動し続け、自民党は原発再稼働を選挙の公約に掲げるようです。
「なに言うてんねん!まずは事故の後始末ちゃんとして~な。
外国に原発を売るなんてアホなことせんといて」
と言いたいです。
国の大きな流れを変えることの難しさを感じつつも
足元から地道に生活を考え、節電し、自然エネルギーにシフトしていくことを
考えていかなければと思います。
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