靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

おすそ分け

2010-04-24 00:05:38 | 
一昨日の話に出てきたHが訪ねてくれた。大きな袋を2つもって。1つは食物。1つは子供達へのお下がりの服。

Hはアイルランドからエンジニアとして仕事でアラスカに来、アラスカ生まれ育ちのハズバンドに出会い移住してきた。Hも私も共にホームスクールをしていた6年程前ウェブサイトで知り合い、当時は毎週のように会い、ホームスクールについての情報交換をしていた。今はHも私も公立の小学校に子供達を通わせている。違う小学校なので夏休みくらいしか子供達同士遊ぶことはなくなったが、今もこうして時々たくさんのお土産をもって突然訪ねてくれる。

Hの作ったズッキーニ・ブレッド(美味し~い)を食べながら1時間程お茶。夏の予定など話す。

Hの長男も今年ティーンネイジャー13歳の仲間入り。今年は父親の狩についていき、自分でウサギをしとめ、解体し、調理し、食べたという。

ハズバンドがしょっちゅう狩に出かけるHの家では、肉や魚類を”買う”ということがほとんどない。そして、狩に出かけたことない私達にも時々こうして分けてくれる。

家では肉類をあまり食べないのだけれど、たまに食べたくなるときれいに処理され棚に並んだ切り身を買っている。そして家の子達は調理されテーブルに並んだものを口にするだけ。口に入るまでの過程を一緒に想像し、死んでくれて、殺してくれて、解体してくれてありがとう、などと言いながら食べてみたりすることはあるけれど、一度全ての過程を自分でするという体験をさせてみようかな、と思う。

ヘラジカ、カリブー、野山羊、アラスカン・バッファローなど、加工業者に頼みソーセージやジャーキーにしたものも。豆やガーリックを細かくくだいたもの。手作りズッキーニブレッド、しっとりして美味。