学校はつぶしてはならない

2017年05月08日 22時15分40秒 | 日記

35人学級が全学年で実施されると教室・学校が不足する可能性がある

 足立区では強引な学校統廃合が進められています。江北・鹿浜地域の学校統廃合に続き新しい「ガイドライン」(統廃合のための計画)案が作成され、3月22日までにその地元説明会が開かれました。鹿浜・入谷・花畑地区と対象地域ごとに開催されました。今回、地域住民への説明会の中で明らかになってきた学校統廃合ガイドラインの矛盾、問題点を報告します。

 学校統廃合に関する住民説明会は実は足立区では今回初めて開かれました。周知方法が悪く、少ない学校で20名、多いところで60名程度の参加者でしたが、どの会場でも活発な意見が出されました。
 パブリックコメントに595人1000件をこえる意見が出されましたが学校統廃合に賛成だという意見はゼロだったことが明らかになりました。
 説明会の中で避難所はどうなるのかや、通学距離・通学時間を長くしたこと、学校選択の自由化との関係などがだされました。

統廃合した学校は避難所にはならない

 質問で一番多かったのは統廃合したら避難所がなくなるのは困るというものでした。
 区は「災害対策と相談して、避難所として残せるか、地域の方々と相談する」と回答していますが、区内で統廃合した学校で避難所として残った学校は一つもありません。それは常勤者がいなければ避難所の運営はできないからです。避難所として残すには統廃合を中止するしかありません。

区教委が将来必要な学校数を試算小学校898、中学校372クラス

 区はガイドラインで将来の子どもたちに必要な学校数を試算しています。15年後の平成44年の推計として足立区中で小学校60校、中学校29校としていますが、長期的な計画のためすべての学年が35人学級になった場合として平均15学級と18学級を試算しています。
 説明会では適正規模の範囲内である12学級の場合の試算をしたらどうなるのかと問われ、小学校は74校、中学校は31校になると答えました。現在、区内の小学校は69校、中学校は35校(すでに統廃合が決まっている江北中、上沼田中を含める)ですから小学校は不足し、中学校は18学級以上が3校あるので、無理に統廃合せず、学区域の変更などで地域の学校を存続することは可能であることが明らかになりました。

 学校は地域の宝!つぶしてはなりません!