2014.10.11(土)15:00 アイホール
この舞台はキャスティングが決まった段階で成功も決まっていたのではないだろうか(経緯としては、先にキャストが決まっていての企画だったらしいが)。
二人の女優による「ドグラマグラ」。
主人公の青年を津久間泉が、対峙するW博士とM博士を船戸香里が演じる。二人とも、台詞がとても美しい。(特に、鏡に映したようにそっくり正反対の人物とされているW博士とM博士 . . . 本文を読む
2014.10.26(日)15:00 アイホール
アイホールの企画、リスペクト・フォー・マスターズ。
――日本の現代演劇を牽引してきた先達が、関西で活躍する中堅劇団のために新作戯曲を書き下ろし、異なる世代がタッグを組む、新たなコラボレーション企画。(HPより)
要するに大御所劇作家が書き下ろした戯曲を、(その作家の生徒的な)演出家が舞台にする、という企画。
北村想の『DAWMA』を空の驛舎が . . . 本文を読む
昨日、谷山浩子のコンサートに行った。
京都で二日やるその二日目。で、オールリクエストだった。
演奏する曲をすべて観客のリクエストで決める。すでに事前説明がなかったが、ファイルに歌詞カードの入っている曲に限るのだろう(アルバム未収録曲の歌詞カードでもあるが、提供曲などで稀にないこともある)。オーリクは東京の猫森集会では恒例だが、他地域ではたぶんはじめて。
なぜオールリクエストだったのだろう。選曲テー . . . 本文を読む
2014.8.31 音太小屋(ねたごや)
京都のお寺に行ったとき、はくさんまさたか氏からチラシをもらった。
二百十日ならぬ二百九日、夏の終わりのライヴ。東京からミュージシャンが来るのでいっしょにやります、とのこと。
音太小屋には何度か芝居を見に来ているが、1Fのライヴスペースの方ははじめて入る。
壁にはギターが掛っていて、雑然としたいかにもライヴハウスの雰囲気。
その会場の受付横には、今日は駄 . . . 本文を読む
2014.8.15(金)20:00過ぎ POLE POLE
泉鏡花戯曲全作品を上演する予定の遊劇体によるリーディング。3回目。
『女系図』は鏡花が書いた小説。舞台の台本はそれをもとに別の人が書いている(そのため、遊劇体の上演予定には入っていない)。ただ後になって鏡花が書いた、『湯島の境内』の一場だけは泉花全集にも入っている。
『湯島の境内』(別れろ切れろは芸者の時にいう言葉、というやつね)は『 . . . 本文を読む
書きかけです
2014.8.10(日)13:00 in→dependent theatre 2nd
劇中、使われた1/100ホワイトベース。縦、横とも2メートル以上あるらしい。
終演後、オークションにかけられる。
. . . 本文を読む
2014.7.26(土)15:00 芸術創造館
難産の末に娘を産み落とした女性。彼女は娘をトワコ(永久子)と名付け、可愛がってください、と夫に言い置いて死ぬ。
彼らの村は、容姿が美しくないことに誇りを持つことを主義とするブサイクの村であり、美しいと迫害される。そのため、父親は生まれた娘が美女であることを隠して育てる。
娘が年頃になった頃、ブサイクの村は隣国の美女村に戦を仕掛けるため用心棒を雇うこ . . . 本文を読む
法然院山門から白砂壇を見る。
4時に山門が閉じる。その内側で演奏会。
山本公成、ほしこ、中野亘。
思いがけず高い笛の音(長さがあるので低い音が出ると思った。オリジナル楽器で、「たけぞう」というらしい)から始まったコンサート。
笛や琴の音に合わせるようにヒグラシがなき、鳥の声がする。
雲が流れて光の具合が変わり、山門の屋根に影が落ちる。舞台演出も抜群。とても気持ちの良い . . . 本文を読む
2014.7.21(月)14:00 西陣ファクトリーGarden
「戯声(たわごえ)」というのは、どう説明したらいいだろう。
言葉を使ったおはじきやびー玉あそびのような。言葉がぶつかって交互にはずみ、転がって、ときどき思いがけない方向へ跳ねていく、感じ。
まあ、やっぱり実物を見ないとわからないだろう(正直者の会のサイトの「マナー」のところに動画があがっているが、今、会場でみるのとは少し雰囲気が違 . . . 本文を読む
2014.7.20(日)14:00 座・九条
冒頭、イアン・フレイジャーの『お母さん攻略法』(あみゅーずで海外作家は珍しい。はじめてではないだろうか)。
母親を恋人にするためのさまざまな考察。これが書かれた西欧社会では近親相姦を匂わせるスキャンダラスで挑発的な作品として読まれるんだろうな、と思う。日本だとちょっとマザコン男を揶揄しただけのものにも読める。
舞台はリズミカルで、軽快に言葉が跳ねてい . . . 本文を読む
2014.7.13(日)18:30 Common cafe
正統派リーディング。椅子に座ってテキストを読む。
そのためか、人物の姿形はそれぞれに想像してください、目をつぶって聴いていただいてもいいんです、といった前説がある。視覚ではなく聴覚の公演だという。
けれど、自分の台詞がない場面でも煙草を吸うとか細かい仕草をする人もいるし、自分には台詞がなくても相手の台詞を受けて表情変わるし。やっぱり役者 . . . 本文を読む
中之島にて維新派の無料パフォーマンス。
(写真や動画を撮って積極的にアップしてくれ、ということだったのでアップしておきます)
まだ明るい19時と、暗くなる20時の2回公演。
20時には、背景になる中央公会堂がライトアップされている。
演者が客席の間を通って登場。
わたしのデジカメでは光量が足りなくてほとんどの写真がブレている。比較的ましなものを。
. . . 本文を読む
2014.7.3(木)19:30 ウィングフィールド
SF、だろう。
アンドロイドとかヒューマノイドとか最先端科学が何でもありで出てくるが、近未来ではなく、現在(ジャンプは銀魂連載中)。
設定はかなりハードだが、ちょっと間の抜けた感じで笑えるシーンが(親父ギャグも)いっぱい。
大阪での公演終わってから続きを書きます。書けたら。 . . . 本文を読む
2014.6.22(日) HEP HALL
すばらしいパフォーマンス。
劇後の公開反省会のときに、膨大なきっかけ、という言葉が出ていたがそうなんだろうと思う。
けれど見ているときにはそんな裏の苦労など意識に上らないほどみごとな展開がつづく。めくるめく、というのはこういう光景のことだろう。
東京公演があるそうなので、ストーリーについては書かない。
知らない方がいい。
わかったからといってどうとい . . . 本文を読む
2014.6.21(土)11:00 大槻能楽堂
大倉源次郎師の社中会
番組のはじめの方、出演者の名前(というか、姓)からみて能楽師の息子さんや娘さんみたいだな、と思う。
最初は、舞囃子「賀茂」
舞手も囃子方もみんな若い。大学生くらいだろうか。
楷書のわざというか、点画がはっきりしている感じですがすがしい。経験を重ねれば流麗に巧くなるんだろうけど、この爽やかさは若い時分に特有のものだ。時分の . . . 本文を読む