2011.5.21(土)19:00 西陣ファクトリー
それはたとえば、水が出なくて水道屋さんを呼んだ日のことかもしれない。
水道管の様子を見るために庭の隅を掘り返しているのを、老女が見ている。かちりと何かに当たる。埋められていた缶はすこし錆びていて、開かない。力を入れる。と、いきなり勢いよく蓋がはずれて中のものがこぼれでる。それはひみつにしていたこどもの宝箱みたいで、色とりどりのビーズが乱 . . . 本文を読む
小さな祠。
仏さまを撮るのはいけないんだろうが、あまりに鮮やかで可愛らしいもので、つい。
京都のお地蔵さまはなぜ化粧してるのだろう???
以前そう訊いたら、知り合い(親の代から西陣在住)が、
お地蔵さまを祀るときはお寺からもらってくる。たいてい古くて目鼻もはっきりしていないから描くんだ、
と言っていたが。本当? . . . 本文を読む
北野天満宮の御土居を歩く。
春の梅、秋の紅葉の名所だが、青もみじも美しい。
観光シーズンでないと川縁には降りられないんだな(丸太で降り口を塞いである。そりゃ、くぐろうと思えばくぐれるけど)、と思いながら歩いていくと、いかにも近所の人という感じのおじさんが階段を降りていくのが見えた。端のほうの狭い道、そこは別にふさがれていない。この道はどこに行くんだろう、と降りていってみると、川沿いの遊歩道 . . . 本文を読む
梅雨入り直前。歩いているとじんわり汗をかいてくるくらい、暑い。
梅の咲く季節には観光客でいっぱいになるが、今は遠足だか修学旅行だかの学生が少しいるだけ。
天満宮の参道入り口には当然狛犬がいた。
境内には牛がいる。この牛にも阿吽があるらしい。
どちらも口は閉じているが、耳が開いて立っているのと、伏せているの。
お尻の辺りによだれかけのようなものがついているのは、子牛を連れているから。 . . . 本文を読む
心斎橋・ウイングフィールドにて。
大阪の演劇関係者が、交流のある仙台、いわきの劇団・劇場関係者を訪問したことの報告会。
4月21日~24日の行程を時系列にそって解説。よくまとめられていてわかりやすい。今わたしたちに何ができますか、ということを直接尋ねに行く、というコンセプトだったと理解した。
もちろん、被災者ということでひとからげにはできない。それぞれの立場や考え方で必要なもの、欲しいものは違う . . . 本文を読む
丹生川上神社に行ったのは、高橋裕博さんの龍神がこの神社に奉納され、その奉納祭があったから。
清滝で龍神を見たときの記事↓
http://blog.goo.ne.jp/nifatadumi/e/90a18facc769520e46e515b35fc21f4b
丹生川上神社上社のご祭神は雨師の神様だけど雷神様も祀っているので、龍と一緒に雷も描かれている高橋さんの作品はぴったり。と、神社の方も一目で . . . 本文を読む
ひと月ほど前のこと。
奈良、吉野川流域の丹生神社に行った。
集合場所の川上村役場近くのバス停で降りる。
山の方を見ると「サコ」の文字が
あれ、なんですか? と訊いたら、
―ここらへんの地名です。
そういわれてみればネットで見た地図に「迫」と書いてあった。カタカナで書かれると全然イメージが違う。
神社に向かって登って行く途中でメタリックな龍が見えた。
あれ、なんですか?
―神社が前にあ . . . 本文を読む
北村想と流山児祥の二人芝居という、なんとも豪華というか贅沢というかちょっと怖いような顔合わせ。
チラシの写真も、肩をいからせたコワモテだったので、シリアスハードボイルドかと思っていたが、意外とお馬鹿な芝居だった。一見。
落語の根問は、無学を自覚・自称する八っつあん(熊さんだつたかも)が物知りのご隠居に質問を重ねる。八っつあんの質問は世界の根幹を問うもので(子どもの質問ってそうですよね)、それに対 . . . 本文を読む
案内状を見て、興味はあるけど敷居が高いなあと思っていた催し。
友だち(能楽関係のサイトの管理者)が行くというのでついていった。取材助手の名目で。
そのサイトはここ。この日のことが載ると思います、そのうち。
http://blog.goo.ne.jp/syougetukai_web
能面展というと、小面とか増とか女性の面が多い。が、今回はむしろ男の、特に鬼系の面がたくさん。
そう言うと、 . . . 本文を読む
「競馬香」はよくできた細工だし、これを使った催しはさぞ盛り上がったろうな、と思う。
ただ、これはゲーム的色彩が強くなった後世のもので(江戸中期だものね)、もともとの香道とはちょっと雰囲気が違うんだろうなという気がする。
カルチャーセンターの「香道」の体験講座を受講したことがある。
幾つかの香炉を並べてそれを聞く、という単純なものを予想していたら、違った。
体験希望者が少なかったからなのか、もとも . . . 本文を読む
円山公園から知恩院へ抜ける。
目的地である得浄明院の正確な場所は知らなかったが、さすが観光地京都。「一初の寺」と書かれた矢印が。
いちはつってこんな字なのか? と思いつつ、矢印に沿って歩く。
得浄明院では檀紙展が催されている。檀紙を使った折形の展示もあって、そのスタッフとして遠方の知人が来ていた(彼女が折形を習っているとはこの時まで知らなかった)。
贈答品を包むのに使う折形。昔は女学校の授業にも . . . 本文を読む