犬島で腕時計をなくした。
ベルトの金具が傷んでいたのはわかっていたが、いつのまにか落としたらしい。
大阪だとたいていコンクリートかアスファルトなので、落ちれば音がして気づくと思うのだが、土や草原だったのだろう。かなり繁ったところも歩いていたので、探すのはあきらめた。
二、三日時計を持たずに過ごしたが、特に困ることはなかった。
でも、やはり持っていた方がいいかな、とお店に入ったところ、「電池交換 . . . 本文を読む
犬島には人の住まなくなった家がそこここにある。
こういう家の姿を見ていると、日本の植物は獰猛だな、と思う。
もちろんおわかりだと思うが、犬島自体は廃墟ではない。
島には衛星放送のアンテナがついている家も多く、TVのない我が家よりよっぽど情報化されている。
それでも一度ふくらんだ人口がしぼみ、人がいた場所からいなくなると植物はすぐに侵入してくるのだ。
もともと自分たちの場所だ . . . 本文を読む
むこうに精錬所跡の煙突が見える。
犬島は、銅の精錬業で一時は人口が5000人を越えるくらい賑わっていた。
去年、芸術祭に来たときはお詣りできなかった天満宮。
お社の横に、水神さまと山神さまが仲良くならんでいるのがほほえましい。
立派な石灯籠に、往事の賑わいを想う。
社側から撮影
隣のお宮さんの狛犬は焼き物。やはり凝ってる。 . . . 本文を読む
船から
船着き場にて
瀬戸内の小島、犬島。
港をあがったところすぐ、戎さんがいる。
海が近いと釣り竿も鯛も、ごく自然。
でも遠くからでも目立つのは山の神さまだ。
小さなおうちがちょこんと乗っているように見えて、何だろうと思う。
山の神さま、別の角度から。
山の神さまは、採石場の守り神だったらしい。
石を切り出した跡、という大きな池が島の中にある。ウシガエルが鳴いて . . . 本文を読む
寺町三条のアートコンプレックスに舞台を見にいったら、
「会場までまだ時間がありますので、よろしかったら関連イベントもご覧になってください」
と渡されたポストカード型チラシ。
なんか連続模様の作品らしいな、と思って、会場に行ってみる。
いくつもの四角形が並んでいる。
どれも、中心でほぼ120度に三分割された色とりどりのモチーフ。それがタイルになって縦横に並んで、全体を形作っている。
そのタイル . . . 本文を読む
2011.9.18(日)15:00ジェット団・17:00シャーク団 月眠ギャラリー
なにもないところから舞台が始まる。
なにもない空間になって舞台が終わる。
そういう意味では能楽と構成が同じ(能では囃子方や地謡といった楽士が出て、松の木やら塚やらの作り物が出て、舞台空間ができてから音楽が始まり、台詞のある役者が登場する。退場は逆の順番。一曲が終わったときは、始まる前と同じく舞台上には何もない)。 . . . 本文を読む
西元町東出口。
「のらまる」というお店と聞いていたのに、「ニッポン」の看板の方が目立つ。
扉に張ってある店名の切り絵(中から撮ったので裏返しです)
タイカレーを頼んだのだが、テーブルの上に置かれたとき、一瞬、おみそ汁の匂いがした気がした(スープの色のせいでしょうか)。
ココナッツ風味のカレーと、ちょっとだけ押し麦入りのごはん。おだやかな味で、体にやさしい感じ。
カウンターの上の瓶に . . . 本文を読む
立派な狛犬のいるこちらの門から入っても、自動車の祓所しかみあたらない。
ここが三宮で、一宮や二宮がどこにあるかが書かれている。
こちらから入ると、左手に御手洗がある。
ステンドグラス。さすが神戸、モダンだ。
お社の前にある、方位の絵(?)。
お詣りしたあと、自分の干支の所に立って写真を撮ってください、との説明書き。ラッキースポットらしい。
神戸事件の頃の大砲。そ . . . 本文を読む
台風接近、とはいえ薄陽も射す一日。
yolcha到着の5分ほど前から雨脚が強くなってきて、ちょっと濡れて到着(傘はさしてましたけど)。しばらく土砂降り。お店の中から、地面のちょっと上が白くけぶっているのを眺める。自分が安全地帯にいると、台風の雨というのはドキドキする。
1Fカフェには、直径1cmほどのペンダントトップやカフスボタン、ブックマーカー。アクリルに古い肖像写真を焼き付けたような、アンテ . . . 本文を読む