2013.8.31(土)20:00 カラビンカ
亀井伸一郎(カメハウス)作演出『あいどく~夜さり来い、短い夏の一夜さに~』と、鈴木友隆(ともにょ企画)作演出『よくできた器』、2編のオムニバス。
どちらも、「女の子」というものがテーマのようだった。
『あいどく』は夏休み最後の一夜のお話。でもなんとなくクリスマスの夜ふう。
男性というものはファムファタールが好きなんだなあと思う。
『よくできた器』 . . . 本文を読む
2013.8.30(金)ウイングフィールド
相変わらずのウエルメイド。
勘違いとか早とちりとか、悪意のない混乱とそれがほぐれていくうちに見えてくるちょっといい話。
今回は、こんなふうに生きていきたいという夢と現実や家庭の事情との葛藤。単純にどちらかを正しいとはしない。このお話は現実とかなりの部分でリンクしているんだろうなあ、と終演後、客席に深々と頭を下げて退場する役者さんを見て思う。 . . . 本文を読む
ほんとうは、女性たちのユートピア、がサブタイトル。
19世紀、中産階級の女性はどんなふうに部屋を飾っていたのかが展示されている。
シャーロックホームズがお茶を飲んでそうな、細々したものがたくさん飾ってある空間。写真があって、タイル付き暖炉とテーブルや椅子などでの簡単な再現がある。
ギャラリーのまんなかにある大きなドールハウスが、なんとも立派。
三階建てで、階段は吹き抜けになっていてステンドグラス . . . 本文を読む
心残りだったので、再訪。
作家さんとお話しして、写真を撮らせてもらった。
紹介文も切り絵(切り字?)
壁面の水槽
拡大したところ
さらに拡大したところ クリオネですね
遠くから見ても近くで見ても…
近くで見たところ
コースターくらいの大きさ
近づいて見る
さらに近づいて見たところ
切り絵の蝶々。羽には、一つづつ色つき . . . 本文を読む
通りがかりに、このチラシが貼ってあるのを見てふらふらと入った。
いやあ、凄い。急いでいたのでざっとしか見られなかったが、時間かけてゆっくり細部まで見たかった。
切り絵の作者はSHIMAさん、ペン画は325(mitsuko)さんというらしい。
(チラシには名前がないが、会場に名刺が置いてあった。名刺に描かれた絵もなかなか細かい)
ふたりとも在廊していて、並んで作業中だった。
中崎町JR高架 . . . 本文を読む
2013.8.24(土)17:00 AManTo天然芸術研究所
くだらないですよ、下品ですよ、とHPや前説で何度も断る番外公演。
でも、こういうのを本公演としてやる劇団だってある。夏祭的コント集としてはなかなかのレベル。
(笑いを求めているのだろうか? お笑いとしてのレベルはわたしにはわからないが)
25個のコント(コントばかりではないが)も羅列ではなく、X-FILE的なふたりが謎を追うお話の . . . 本文を読む
2013.8.15(木)19:00 アトリエ劇研
これも海外戯曲。
アラバールだから不条理劇なんだろう、というくらいのつもりで見る。
「良い人にならなきゃいけない」「良い人になるにはどうしたらいいの」…
といった会話を繰り返す男女二人。聖書の引用などはわたしにはよくわからないが、地獄の淀みに浮かび上がった泡の呟きみたいだと思う。
二人は腕がくっついて離れなくなっている。パオロとフランチェスカ . . . 本文を読む
2013.8.22(木)19:30 海岸通ギャラリーCASO
ギャラリーの真っ白な空間に、白いベッド、枕元に白い棚。床にはなにやらチョークで落書きのようなもの。
空間のほぼ全体が舞台。
空間が個性的なので、途中の舞台転換が印象的。
お話はかなり観念的。
海外の現代戯曲を上演する試み。前にイロリムラで見た『アラビアの夜』もそうだけど、ばらまかれたパズルのピースが次々に嵌っていくような感じ。
海外 . . . 本文を読む
築港あたりを歩いているとお寺があった。
季節がら、地蔵盆の準備がされている。
港湾労働者の慰霊碑や潜水艦受難者の碑などがあって、さすがに港の傍のお寺だと思う。
他にもいろいろな碑があった。
浪曲塔
お地蔵さまもたくさんいらっしゃった。
墓石の上にも仏さまが彫られていたりと、境内はなんだかとても見どころが多い。
可愛らしいおもかるさんがいらっしゃったので(石ではな . . . 本文を読む
『恋女房』について書いたので、書きそびれていた前回公演についても書いてみた
2012.10.23(火)18:15 国立文楽劇場
未読、というより鏡花にこんな作品があるとは知らなかった。
ものすごく面白かった。この作品には怪異が出てこない。いや、殺された蛇の呪いも、呪術めいた忍術も、幽霊も出てくるのだけれど、鏡花特有の豪華絢爛をまとった怪異は出てこないのだ。合戦ようの音を立てるために打ち合 . . . 本文を読む
2013.6.29(土)17:00 アイホール
前公演(『戦国茶漬』)に続いて、この戯曲は未読。(ついでに未見)
たぶん遊劇体の公演でなければ見に来なかっただろう。鏡花でも『天守物語』などと違って、『婦系図』や『日本橋』などは得意ではないのだ。
怪異が現れる点では同じなのに、どうしてだろう。時代物と世話物、幽玄能と現在能、といったジャンルも考えてみたが、少し違う気がする。むしろ単純に、怪が見た話 . . . 本文を読む
2013.8.2(金)20:00 FOLK old book store
公演中に一度書いたものを、ちゃんと書き直しました。
書きそびれたり、書きかけのものを書いて載せられると、いいなあ。
芝居の中で、店舗というより個人の本棚のように配架されている古本屋だ、という。お茶も飲めるようになっていて、窓辺の席からは流れる川が見える、ともいう。
つまり、この戯曲はFOLK old book stor . . . 本文を読む
2013.08.11(日)14:00 ウイングフィールド
冒頭、千田訓子が鍋を喰う。小道具はなし。
音を立てて汁を啜り、歯で骨についた身をせせる。貪る、という風情のその姿には鬼気迫るものがある。
タイトルからして食べているのは鮟鱇鍋なのだろう。劇中で言われるように、若さを保つ目的で食べているのだとすれば、その姿も納得できる。コラーゲンを摂るためというなら、スッポンなどもいいかもしれない。グロテス . . . 本文を読む
大阪・上町筋にある大槻能楽堂で虫干し見学会(無料です)。
橋掛かりから舞台まで、装束のほか、面、鬘紐、腰紐、冠などが出されている。
客席後方には一畳台に掛ける布などが拡げられていた。
赤松禎英師が解説のあと質問に答えてくれる。
装束の選び方について答えた中で、「同じ演目が続くときは重ならないようにします」という話があった。
同じ会場で演目が続くとき(観客は重ならないかもしれないけど)もそうだ . . . 本文を読む