川べりに遊歩道が設けられ、憩いの場として市民がよく訪れる小さな川に鉄砲水。
近畿、北陸地方を襲った集中豪雨で、神戸市灘区の都賀川が増水し、河川敷にいた約10人が濁流にのまれ、児童ら4人が死亡した。男性1人も行方不明になっている。
川は、六甲山系から急な傾斜をほぼ直線で流れ下っている。上流の宅地開発が進み、雨水は地面にしみこまずに、ほぼそのまま川に流れ込む状態だという。
昔の、鉄砲水による被害は山間のキャンプ地で起きていた。
それが、都市部で起きたのだ。しかも、そこは子供が遊べるように設計していたというから、都市設計の神戸市の責任は免れない。
一方、金沢市でも1時間に100ミリを超える豪雨で、市街を流れる浅野川が55年ぶりに<RB>氾濫</RB><RP>(</RP><RP>)</RP>した。
このように、驚異的な雨量を記録するケースが、最近では頻繁に発生している。
1時間に100ミリ以上の雨が降った回数は、1976年からの20年間には年平均2・2回だったが、96年以降の10年間は4・7回と倍増した。
今回のような集中豪雨をもたらすのは急激に発達する積乱雲だ。
局所的な積乱雲の動きは気象レーダーでもとらえにくいと言う。
実は、昨日、横浜でも急に落雷と豪雨。
今までに経験したことのないくらいの激しさだった。
どうも、われわれの経験したことのない自然現象が起き始めている。
それだけにもう一度、われわれの周りの施設や設備を疑ってかかる必要がある。
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024)) 武田 邦彦 洋泉社 このアイテムの詳細を見る |
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