俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

渋谷健太郎を悼む

2008-05-24 10:54:48 | Weblog
職場でのストレスなどが原因で「心の病気」となったとして、2007年度に労災認定を受けた人は前年度比3割増の268人で、過去最多となったことが23日、厚生労働省の調べでわかった。

このうち、
未遂を含む自殺(過労自殺)も15人増の81人で最多となり、03年度の2倍超に急増している。
長時間労働などで脳や心臓の病気になり、労災認定を受けた人も過去最多となり、労働環境の悪化で疲弊する人が増えている実態が浮き彫りになった。

心の病気で労災認定を受けた人を年齢別にみると、
最も多かったのは30歳代の100人で、37%
20歳代の66人(25%)
40歳代の61人(23%)

若い世代で仕事や人間関係のストレスを多く抱えている様子がうかがえる。

業種別では、
製造業が59人で最も多く、
卸売・小売業41人
建設業33人
医療・福祉26人の順。

心の病気を理由とした労災の申請者数も、前年度より133人多い952人と過去最高を更新した。

一方、脳や心臓の病気で労災認定を受け、
いわゆる「過労」と考えられるのは前年度比1割増の392人。

過労の392人を原因別にみると、
長時間労働が主因とされたのが362人。
1か月平均の残業時間では80時間以上100時間未満が135人で最も多く、
100時間以上120時間未満も91人、
160時間以上も35人に上った。

厚労省は、1か月の残業80時間以上を「過労死ライン」として認定の目安にしている。

年齢別では、
50歳代の163人
40歳代の115人で、
全体の7割以上を占めた。
心の病気とは異なり、中高年層で働き過ぎが目立つ結果となった。

心の病気の労災認定者数が過去最悪となった理由は、「職場環境の悪化」だ。

職場に成果主義による人事制度が導入された結果、
競争が激化し、人間関係がぎくしゃくするケースが増えた。
「弱み」を見せまいと、心身の不調を一人で抱え込み、限界まで我慢する。
外見だけでは異変が分からず、周囲が気付いた時には手遅れという場合もある。

****私の友が58歳で亡くなった*****
そんな背景のせいか、
私が今から36年前に東芝に入社した時の同期の一人が3日前死亡してしまった。
本人は人事勤労総務の畑を順調に進み、成功者の一人になっていた。
しかし、そのための心労は大変なものだったであろう。
1990年からリストラ続きで大変な思いをして通り過ぎた男。

ここに来て一段落していたのだろうか、昨年30年以上ぶりに会ったら、表情は穏やかだった。
そのお通夜に行ったが、私は思った。
少し早かったのでは。
会社で出世するのは、自分の体を犠牲にしてきたのでは、と。

渋谷君のご冥福を祈る。