俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

強行採決は自民が悪いか、野党が悪いか?

2007-05-31 13:10:00 | Weblog
テレビニュースでは、強行採決の場面がたびたび放映される。
桜田議長の周りに野党の議員が集まり、議長の口を封じたり、羽交い絞めしてしまう。
とんでもない、野党議員!
という印象を受ける。

本当に野党議員が悪いのか?
自民党はなぜ、強行採決をするのか?
社会保険庁で犠牲になった人々の救済策を法令化する話は悪いことではない。
今まで、仮に受け取り金額の問題があっても、それが5年経ってしまったら、時効が成立し、国民は泣き寝入り。
そのようなことがないため、5年の時効制度を撤廃するという法律。
一見して、悪くなさそうである。
それなのに、野党はなぜ反対するのか?

実は野党は自民党の本来の狙いを責めているのである。
この法令が本当に意味のある話か?と問題にしている。
国民の目をごまかすための法令ではないか?

政府の説明している主な対策は次の通り。
・基礎年金番号未統合データ5000万件と受給者分との照合を約1年で完了
・上記のうち同一人物の可能性が高い受給者には平成20年10月までに通知
・それ以外は21年3月までに加入履歴を通知
・60歳未満の加入者に記録確認を呼びかけ
・無年金者には介護保険料徴収時に呼びかけ
・受給者の遺族にも対応
・社会保険庁のオンライン記録と手書きデータの照合状況を半年ごとに公表
・領収書がなくても、他の資料で保険料納付が証明できる場合は第三者機関で受給権を認定

国民に上記の内容を呼びかける。
この呼びかけに応じない人は多いだろう。
それが狙い。
また、 保険料納付が証明できる物を持ってきたら、支給してやるとは何事か?
もともと、自分たちの不祥事ではないか?

表向きは即対応するが、実際は責任逃れと、事態をうやむやなままで終わらせたいだけ。
これが国民に優しい措置なのか?

だから、野党は怒っている。

昨日の安倍首相と小沢のトップ討論で、安倍が聞いた。
「社会保険庁のこの問題で、小沢さんはどのようにすればいいとお考えなんでしょうか?」
この質問も愚問!
それに対し、
「一国の首相から、そのような質問が出るとは思いませんでしたが、折角だから私の考えを述べます。もともと、この問題は行政の不始末。行政が責任を負わなければならない。すなわち、今後の対策は、それらの被害者に対し、優しい対応をすべきだと考えます。」、と答えた。
大人の説明だと思った。

社会保険庁の件でまたまた大波乱

2007-05-31 01:53:05 | Weblog
本日、社会保険庁の問題で審議半ばのまま、強行に採決を図った。
自民党の狙いは、社会保険庁の不始末をごまかすために、未払い分の5年の時効を
廃止するという、一見していい法案のように思える特例を、衆議院で法令化しようとしたもの。

ただ、本質的な問題である社会保険庁の責任をうやむやにしようとするもの。
そして、未払い分は、本人が保険料を支払ったことを証明しない限り、厚生年金・国民年金は払われない。

とんでもない採決である。

ところが、安倍政権は社会保険庁の問題から、松岡農水大臣の自殺、また、緑資源機構の官製談合から、山崎進一の自殺と立てつづけに不祥事だらけ。

7月の参議院選挙のため、速やかな内閣の対応を印象付けたいため、焦り始めた。

国民はだまされないぞ。