俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

多臓器移植の彩花ちゃん死亡について考える

2006-05-17 12:42:09 | Weblog
朝日新聞によると、
米フロリダ州マイアミのマイアミ大ジャクソン記念病院で多臓器移植手術を受けた茨城県常総市の運送業神達良司さんの長女彩花ちゃん(1つ)が16日午後(日本時間17日未明)、敗血症性ショックのため同病院で死去した
、ということ。

一歳で心臓の手術のため渡米した。
カンパで1億円集め、希望を持っていった。

私は、素朴になぜ、アメリカに行かなければならないか?
なぜ、日本で心臓移植ができないか?

経済ではNO.2の国。
しかし、心臓移植は他国の人に頼らなければならない。
問題は、それだけではない。
最先端医療から日本の医者は取り残されていくのである。
それが嫌だから、優秀な医者はアメリカに留学。
そんなプロセスで、ドンドン日本の医療技術が遅れていく。

その原因は何か?

それは死の定義である。
脳死で死を決定付けるか、やはり、心臓停止で死とするか。
現在は後者であり、アメリカは前者を取っている。

だから、まだ心臓は動いているが、それを摘出して、他の人に移植するのである。

日本の仏教的な思いから、なかなか、死の定義を変えることができない。

しかし、もう、そろそろ変えてもいいのではないだろうか。
もう一つは、尊厳死。
痴呆になっても生きていたい人間なんていやあしない。

痴呆といえども、家族のものが死を選択などできはしない。
しかし、個人の意志を尊重するということをもっと真剣に考える必要がある。

元気な間に、万一、自分が事故や病気に係り、正常な意識が10日間なくなった場合は、死のボタンを押してくれ、といった願いを登録できるような仕組みを考えるべきではないかと思う。

これは、そんなに簡単なことではないだろうが、やはり、いつまでも見過ごしているべきではないと思う。

彩花ちゃんの冥福を祈る。