新型コロナのおかげで家にいる時間が長くなり、映画やドラマも見飽きたなあ、難しい本読むと眠くなるしなあ・・
待てよ、そういえば、最近私が選ぶ映画や本やドラマといったら、どれも、
ミステリー
じゃないの、と気づいた。
購入したkindle本数冊はアガサ・クリスティだし、ドラマでは、
「ミステリー・イン・パラダイス(Death in Paradise)」「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」「ブレッチリ―・サークル」等々を見直しています。
特に最近は「ミステリー・イン・パラダイス」を最初から一話ずつ見直す作業に入っています。
一話完結のわりと本格っぽいミステリーで、アリバイ崩し、密室殺人、どんでん返し・・と多彩なストーリーで飽きさせません。
しかも一話が約50分とそんなに長くない。一時間を超えると眠くなるので最近は短いドラマがいいのね。
冒頭で殺人事件が発生し、警察が乗り出して犯人を絞っていくのだけど、動機の解明から謎解き、伏線の回収も見事で、最後には犯人が判明しすっきり解決。後味も悪くないし、しかもけっこう笑える。
何より登場人物たちがいいのです。
セント・マリー島というカリブ海に浮かぶ小島のオノレ―警察署に、ロンドンから警部補が派遣されてくるのですが、その警部補(何人か代替りする)と島の警察官たちとのやりとりが何とものんびりしていて人間味があっていい。
島の景色もいいし、ああ、こんな小島でゆっくりと半年くらい過ごしたいなあ・・と思います。
最初にシリーズを通して見たときは、謎解きに心を奪われて、人間関係の機微がよくわからなかったのだけど、二度目に見てみると、短いストーリーながら登場人物の心理まで細かく描かれていて、これを書いた人はすごいなあと改めて思いました。
特に最初に登場する堅物警部補リチャード(常に背広とネクタイ着用)とカミールという女性警官の関係が、シーズン3に入って新たに登場するハンフリー警部補とカミールの関係に移行するあたり、
最初は何気なく見ていたのだけど、カミールがなぜハンフリーに心を奪われなかったかが、二度目に見るとよくわかります。
カミールはリチャードが大好きだったのですねえ・・
恋人であり、父親のような存在でもある。
シーズン3の5話にカミールの実際の父親が登場し、カミールの家族関係が明らかになるのですが、このエピソードはとてもいい。
それを思うと、カミールに恋するハンフリーは気の毒だけど、カミールの強さもいいなあ、と改めて思うのです。
カミールを育てたキャサリン母さんもいいのよねえ。
リチャードもハンフリーもかなりの変人だけど、私は両方とも好き。枠に収まらない、というかいつもはみ出しちゃうところがいいよね。
というように、登場人物たちがまるで家族のように思えてきて、
今夜もまた彼らに会える、と思うと気持ちが落ち着くのですよ。
残念ながら、ドラマには終わりがあるのだけど、だからこそ人気のあるドラマはシーズン10を超えて続いたりするんでしょうね。
楽しいミステリーが好きな方にお勧めです。
AmazonPrime で無料配信中。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます