夢と現実

　とはいえ、確定申告はいずれ終わり（夏休みの宿題のように）、また平穏な日常が戻ってきます。
　今朝、目覚めたとき、私はこう思いました。

　「ああ、今朝も自分のベッドで目覚めることができてよかった」

　台湾の倒壊したマンションではなく、中東の紛争地域でもなく、寒さに凍える北の果てでもなく、
　自分の部屋のベッドで目覚めることができるのは、なんて幸せなことだろうと。
　だから、確定申告なんて大したことないです。一過性の台風みたいなもん。しかも被害は、あったとしても微々たるもの（税金がちょっと高くなるとか）。　
　
　とはいえ、
　毎朝、目覚めた瞬間に私は思うのです。
　たった今まで見ていた夢は本当にただの夢で、ここに寝ている私は本当に現実の私なのか、それとも、
　この私が夢で、夢の世界が本当なのか。
　「邯鄲の夢」あるいは「マトリックス」の世界ですね。

「意識を持っているのが私」だとしたら、夢の中の私も、夢の中でちゃんと意識を持っているわけだから、もう一人の私なのではないかしら。
　私が二人・・
　それは、ちょっと素敵なことかもしれない。

　ここでこれを書いている私が、辛い目にあったとき、
　（いつどんな目にあうかしれないわけだし）
　もう一人の私がどこかにいると思うこと、想像すること、夢想すること、希望を抱くこと・・
　それは、苦しんでいる私の救いになるかもしれないと、
　そんなことを考えます。

　ジャンプすると別世界に行けちゃったりして・・

　私は一人ではないのかもしれない。
　もう一人（もしかするともっと？）の私がどこかにいて、
　危機一髪の瞬間にテレポーテーションする。
　できないと思っているから出来ないだけで、本当は出来ちゃったりするのだと、
　ドラえもんみたいなことを考えるのは楽しいです。
　
　でも、
　いつまでも夢の中にいたいと思うときと、
　お願いだから夢であってほしい、と祈るような気持のときと、
　両方あるから。
　もしかすると、今、ここにこうしている私も、
　別世界の私が必死で祈った結果なのかもしれない・・
　
　もしもそうなら、私はなんてラッキーなんだろう。

　そう思って、毎日を過ごすのがいいのではないかと
　今朝、目覚めたとき、思いました。



　今日捨てたもの。
　特になし。