先日、京都に行ってきました。二日間の短い旅行でしたが。
晴明神社、伏見稲荷、東福寺等々。まだ行ったことのない場所を訪ねました。
知人に会いに行くのが目的だったのですが、ついでに神社参拝もしてきたというわけ。
伏見稲荷は初めて行ったのですが、面白かった。
3年ぶりに新幹線に乗り気分も上々。やっぱり旅はいいなあ。冬の京都もよかったなあ・・
それはともかく、
今日はこの映画。
「光のお父さん/劇場版ファイナルファンタジーⅩⅣ」
邦画はあまり見ないのですが、これ、ゲーム「ファイナルファンタジー」にまつわる話だというので見てみました。
娘が小学生の頃にこのゲームにハマり、日がな一日ゲームに没頭していたからです。
当時のファイナルファンタジーはまだ人物も平面的な記号のようなものでしたが、それでも、最後までクリアしたとき、娘はTVの前で「やったよ、やったー!」と大声で叫び、ぼろぼろと泣き崩れたのでした。
その姿が忘れられず、私も一度ファイナルファンタジーをやってみたいと思いつつ、未だに実現していないのですが、
この映画に登場する60代のお父さんにとっても、ファイナルファンタジーは彼の人生を大きく左右する存在になったのです。
典型的な企業戦士で、家族を顧みず仕事に明け暮れたお父さんが、ある日突然会社を辞めますが、その理由を家族に言わない。
息子は父親不在の家庭で育ち、父親との唯一の思い出は「ファイナルファンタジーⅢ」を一緒にやったこと。
息子は何とかお父さんに近づきたいと思うのですが、無口で何を考えているかわからないお父さんは家族と口もきかない。
そこで、息子は父親に「ファイナルファンタジーⅩⅣ」をプレゼントして、バーチャルの世界でお父さんと繋がろうとします。
最初はうまくいかないのだけど、お父さん暇なもんで、ついにゲームをやり始め、すっかりハマり、息子とバーチャルの世界で、互いのアバターを通して仲間になり、次々強敵を倒していく。
というのがメインのストーリーです。
これがねえ、びっくりしたのだけど、今時のゲームの世界ってほとんど映画の世界なんですね。
先日見た映画「アバター」の世界に入ったような錯覚を覚えます。
ゲームの世界、恐るべし。
いずれは現実と交錯してどこまでが現実でどこからがバーチャルなのか見分けがつかなくなるんじゃないか、と思えてきます。
現実世界では無口で何を考えているかわからないお父さんが、アバターになると「ぴょん」なんて言葉も使ったりしてなかなかお茶目。
それにしてもまあ、日本の「会社」というものは、ここまで父親を家族から引き離すものなのか、昔はともかく今もまだそうなのかと唖然としましたが。
そして、そんな夫に尽くして家族のために笑顔を絶やさない母親像というのもどうかとは思ったけれど(息子、出来過ぎだし)
ストーリーとしては面白くできていて、最後まで楽しめました。
息子もまた父親と同じように企業戦士になりそうな気配も漂わせて、
これで日本も安泰ね、という感じで終わるのですが。
とにかくゲームの世界にびっくり仰天。ファイナルファンタジーやってみたーい、と思わせられてしまう映画でした。